我が国に古来より続く神道の流れの一つに、古神道と言うものがあります。

神道の概要については、今までのブログで詳細に述べてきたので省略致します。

これは明治時代に政府による『国家神道』
政策に再編され、あるものは神道に、またあるものは仏教へと組み込まれてその姿を変えていきましたが、頑なに時流に与みせずに今に至っているものが古神道であります。

(古神道の定義を平田篤胤からとする意見もあるが、私はもっと古くから存在していたと考える)

古神道の本質は、『禊祓』と『鎮魂帰神』
と『祭』にあります。これは神霊との合一であり、大宇宙との一体化を目指す教義に基づいています。(因みに神道は祓いと祭りと教えにある)

しかし今、古神道が危機的な状況になりつつあります。

それは伝承者の高齢化や不足によって将来に希望が見えません。

私も3つの団体の古神道に携わっていますが、人材の不足を身に染みて感じています。

よく勘違いされている人が多いが、神道系の新興宗教を古神道と思っている人が多いですね。全く違ったものです。

古神道は我が民族が古より代々と受け継がれてきた真理の教えであって、それは生きていくことと一体であり、単なる知識とか文字で理解できるものではありません。

古神道は神霊や神秘などの力や現象を普通に認めて、自らも一体化し神霊の力となる事を当たり前として、相対的にそれらをとらえる努力をします。
この為の修行も過酷であって様々な方法があります。その一つ一つが厳格に伝え守られてきました。

古神道を学ぶために絶対に必要なことは、
『契約』と『命を賭ける』ということである。

しかし、このような誓約や条件は、古神道を広めていくためには、現代社会では困難に近く消えていく運命にあるのかと考えてしまう、今日この頃である。