きみ、ぼくはね、ぼくが死んだらぼくの魂がどこに行くのかちゃんと知ってる。小さな駅をひとり降りて世間の雑音の無いあのひっそりとした小道を上った行きどまりに、陽光の許に樹木にかこまれて立っている先生のおうちさ。その「向こう」はぼくにはまったくない。ぼくは永遠にそこでいい。『ほかにどこにもゆきようがない』。そうしたらぼくの魂はそこで永遠に「祈って」いるよ。それがすべてなんだ。何て幸福なことだろう! 早くそういう時が訪れないかなあ!