俺は、いわゆる『谷根千』と呼ばれる街が好き。

毎週、大切な音楽仲間と集まれる千駄木が好き。

自分が生まれた日本医大病院のある根津が好き。

昔ながらの町並みが軒を連ねていて懐かしい風情の谷中が好き。

谷中の中でも、とりわけ谷中の商店街が好き。
『アド街』に出てたような昼間の賑わいも悪くないけど、本当に好きなのは、お店がみんな閉まって誰もいない静寂の商店街。
文吹の帰り道に、薄黄色い明かりに照らされた侘しさの中を歩くのが好き。

最近は帰り道を南北線に変えたので通っていなかったけど、少し前の練習の帰り道、久しぶりに気の合う楽団仲間と歩いてみた。

この人とは、違うパートなのであまり接点が無かったのだけど合宿で行き帰りで同じメンバーの車に同乗させてもらい、合奏も隣、そして練習後の飲みで、すっかり打ち解けた。

本当はフルートパートなんだけど、「呼吸法を勉強したいからクラリネットを習いたい」って事で、合奏前とかの空き時間に俺がクラリネットを教えている(教えさせてもらっている?)数少ない大切な『お弟子さん』。
姉貴と同年代という事もあり、やけにウマが合う
それに母親だからだろうか、優しい人柄から滲み出る自然体な話し方が、気持ちを和ませてくれる。
それに美人。
家も同じ区内で隣の駅なので最近は一緒に帰る事が多い。

文吹には俺を『楽団における兄』と言ってくれる仲間がいる。
ならばこの人は俺にとって『楽団における姉』といったところか。


久しぶりに大切な仲間と語らいながら谷中を歩いて、実感した。

やっぱり、この街…いいね(^-^)



ちなみに写真は、今まであまり気にしていなかった軒の上の木彫りの猫

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