8月17日、前日の三回戦に引き続き準々決勝。
相手は、2年生エース“琉球トルネード”こと比屋根投手を擁する沖縄県代表・興南高校。
ほんの5年前には島袋洋奨投手(現福岡ソフトバンクホークス)を擁し全国制覇を成し遂げた強豪です。

今大会もまた、比屋根投手のダイナミックな左腕から繰り出される速球と豪快な打撃で勝ち抜いてきました。
苦戦することは必至です。

そんな緊張はさておき、試合前に合流した同級生母娘と一緒に、せっかく甲子園に来たのだからスコアボードを間近で観ておこうと思い、3人で外野席に行ってみました。

全国の球児達が、このスコアボードに名前が出ることを夢見ているんですね。

この日の試合は三塁側。
25年前の第72回大会も三塁側だったので、前日の一塁側アルプス席よりも「帰ってきたんだなあ…」と強く感じました。
あの日、平安高校との試合で応援部サブリーダーとして立っていた場所の近くに3人で座って応援。
ちなみに下の写真の矢印が僕です。



天気予報は生憎の雨。
試合開始前はグラウンドはカバーで覆われていました。
結構な土砂降りを食らいながら待つこと数十分。


カバーが外されていよいよ試合開始。

手際よく片付けられていくプロの技に感心。

無事に試合が始まったので乾杯!

同級生は日本酒党。


関東第一の先発はエース田辺君。

二回表に五番・長嶋君のホームランで先制。
その裏、比嘉君の犠牲フライで追い付かれ、更に仲君のセンターオーバータイムリーで逆転を許す。
三回、二死一塁から三番・伊藤君がセンター前ヒット。
普通なら二死一、二塁のところが中堅手がファンブルしてる間に一気に本塁を陥れ同点。
これぞ今年の関東第一打線の機動力野球。
四回にもショートゴロの間に得点し逆転。

そのまま試合は七回まで膠着状態。
ふと球場全体に目を向けると。。

夕暮れに輝き出すカクテル光線が美しい…

この景色に思わず見とれていると同級生も同じことを考えていたようで…
「綺麗だね~✨✨」
「ね~✨✨」
やべえ、すげえ楽しい。
“ちょっとこのまま時間が止まってくんねえかな”とか考えたり。

でも「君の方が綺麗だよ」なんてことは言わない。
女性との比較対象に野球場はダメだろ。

なんてバカなことを考えていたら八回に城間君のタイムリーで同点。
さすがは全国大会、ここまでの3試合、安心して観ていられるゲームなんて一つもありません。

そして九回、二死二塁。
ここで得点しておかないと勝つには延長に持ち込まなければなりません。
最悪サヨナラのケースも。。

しかしバッターはここでオコエ瑠偉君。
振り抜いた打球はグングン伸びてレフトスタンドへ勝ち越しのツーランホームラン❗
興奮しすぎて思わず同級生に抱きついてしまったのは内緒。
しかしまあ、1試合毎に上がっていってるであろうオコエ君のドラフト順位と契約k(ry
九回裏は、2番手の金子君が九回裏を1失点に押さえてゲームセット。


ベスト4!!
歴代最強!!

5年前の準々決勝敗退の悔しさを晴らす今年二度目の甲子園での校歌斉唱。



ちょっと涙が出ちゃいました。
ちょっと声が震えちゃいました。

誇らしげに戻ってくる野球部員達。

カクテル光線に照らされて最高に輝いてる!


アルプス席とSMBCシートの間の通路から退場できるのは甲子園代表校の特権。



二日連続、勝利の記念撮影♪


この後、沖縄から来た興南高校応援団のオジイ達とお話する機会があり、お互いの健闘を讃え合い、興南ナインは素晴らしいチームであったこと、比屋根君は素晴らしい投手で東京でテレビ観戦している時から凄い投手だと思ってて、生で見られたことが幸せだと思ったこと、何よりオジー達の居た一塁側アルプスの応援が素晴らしかったことなどを伝え、「また来年、ここで対戦しましょう」とお互いに誓ってお別れしました。
やっぱり高校野球っていいなあ。

比屋根君はまだ二年生、まだまだ凄みを増していくことでしょう。
来年もこの舞台で投げる姿を見たいものです。

そして、翌々日の準決勝を甲子園で応援する為には、一度出勤して休暇申請しなければならないので、新幹線で帰京しました。

こんなに忙しくて楽しい夏は久しぶりです。