いろいろ思うところあってクラリネットを手放して、ずいぶん長いこと音楽から遠ざかっていたけど、「やっぱりクラリネット吹きたいなあ」ってモヤモヤが続いていたので、先日ナンバーズ3のストレートが複数口で当たったのを機にクラリネットを買っちゃいました。


ビュッフェ・クランポンのR13



・・・中古ですけど。

中学一年生の時からお世話になっているお茶の水下倉楽器で何本か試奏して決めました。
ジャズにも比重を置きたいので、今まで持っていた楽器と違い、吹奏感が軽めのものを選びました。
ちなみに、楽器正面のマークが昔のものではないので、比較的若い年式の物です。

自分で納得して選んだとはいえ、そもそも5年以上も吹いてないのでアンブシュアがぶっ壊れていて、本当にこれでいいのか?という点には多少の不安が残ります。

その日、さっそく近所のカラオケボックスで吹いてみました。

手持ちの仕掛けは、マウスピースがバンドーレンのM30とB45ライヤー、リガチャーはイシモリのゴールドとクランポンの旧付属品、そして今回の楽器に付いてきた新型付属品(逆締め)。
リードは今回買ったバンドーレンV12の3半とダダリオのレゼルヴ・エヴォリューション3番。
マウスピース、リガチャー、リードの組み合わせは24通りになるけど、何が正解なのかわからなくなってる。
何のジャンルをやりたいかによって求める音色も違うから余計に。
ちょっと吹くと口がヘロヘロになるから休み休み吹かなきゃならんし。
ブランクって怖い。

まあ、当面は何か本番があるとか、どこかの楽団に所属するとかの予定もないので、地道に技術を取り戻していこうと思っています。
指の回りは当然として、何より取り戻したいのは、何人かの人から「温かい」とか「優しい」という言葉を貰えた“音色”なんですよね。

僕が音楽を通じて薫陶を受けた“人生の師匠”の言葉に『虚栄や技術や才能を超越して、清純にして怒涛をも打ち砕く情熱と信心のほとばしる音律こそ大衆の心を打たずにはおかないとの強き強き確信をもって前進されたい』との一節があります。
その師匠も、先日霊山へと旅立ちました。
悲しみは深くもありますが、このタイミングで音楽を再開する目途が立ったのも何か意味があるような気がします。

またいつか何処かで演奏した斎に、再び「川村さんの音色が好き」と言ってもらえるよう、先ずは独りで地道にコツコツ練習していきます。

・・・ジャズのアドリブできるようになりてえなあ。