♪からだにさわる  | 天使のエッセイ

♪からだにさわる 

私はハグが好き、キスが好き。


アメリカっぽい?


そんなこともないみたい。

きっと本当はみんなハグやキスが好き。


日本人ってテレパシーをつかう国民だなって思う。

お互いがお互いの心を察しあう。

言葉や体のタッチを使わずにコミュニケーションをする。

ステキ。


アメリカの人たちは全く逆で、言葉や体のタッチをたくさん使ってコミュニケーションする。

お互いに自分の思うことをはっきり表現したり、

からだを寄せ合ってエネルギーの交流をする。

それもステキ。


どっちの方ががいいかではなく、

テレパシーも言葉も体のタッチも、

そんな全ての可能性を使って人間同士がコミュニケーションできたら

一番ステキなんじゃないかと思う。


日本人は伝統的にあまりお互いの体に触れない傾向にある。

そんななかにもわびさび(?!)があり、

だからこそ、日本人のテレパシーの力は強くなったのかもしれない。

 

けれども私はそれでもあえて、

日本人にももっともっと直接からだでのふれあいをすすめたい。

恋人同士の間だけでなく、

親子でも、友達同士でも、師弟の関係でも、

時には全然知らない人同士でも、

心がふるえ合ったときにはハグキスをしていいと思う。


からだのふれあいにはびっくりするほど大きな力がある。

言葉であれこれ言っても伝わらないことが、

ちょっとしたからだのタッチで伝わってしまったりする。

 

そしてからだの優しいタッチには大きな癒しの力もある。

泣き叫んでいる子供に何を言うよりも抱きしめてあげるのが一番。

猫でもそっとからだを寄せたり、撫でてあげたりすると

すぐに愛のエネルギーを感じてごろごろのどをならせ始めたりする。

からだを持って生きてるものはきっとみんなふれあいを求めているに違いない。


でも、そんなこと、この日本の習慣のなかで急にできるはずない?!


少しずつ、少しずつ…

肩をたたいたり、頭をなでたり、握手をしたりするところからはじめて下さい。

いつかきっとハグもキスもなんでもないことになっているよ、きっとね。

 


        モモとブス