第104回全国高等学校野球選手権大会@阪神甲子園球場は
優勝候補の大本命と言われてきた”絶対王者”大阪桐蔭が、まさかの準々決勝敗退。
一方でセンバツ準優勝の近江は高松商業と大接戦の末どうにか3季連続ベスト4進出。
そして優勝経験を持つ大阪桐蔭と高松商業の敗退により
どこが勝ってもセンバツも含めて甲子園初優勝というある種の新鮮味が湧く中で
第13日(20日)は、準決勝2試合。
 
その組み合わせは…

①仙台育英学園🆚聖光学院

②近江🆚下関国際
 
第1試合は東北勢対決が準決勝で実現するという
ホントは決勝でやってほしいある意味勿体ない組み合わせとなりましたが

注目の一戦は予定通り9時試合開始。
1回ウラ:聖光…1アウト一・三塁で三好くんのレフト前タイムリーで1点先取。
フォアを挟んで狩野くんがピッチャーゴロで1-2-3の併殺打。
直後の2回オモテ:仙台育英…フォアと右中間フェンス直撃の2ベースでノーアウト二・三塁とし
6番・秋元くんがライトへ同点タイムリー。
さらに高橋くん、尾形くんが連続タイムリーで4連打。
これに聖光の野手陣のエラーやワイルドピッチも絡んで、打者13人で6安打(3四球)11得点。
2回の聖光の攻撃終了時点で試合時間が1時間超…。
この時点で試合の趨勢は完全に決まり、聖光は6回ウラに3点返すものの及ばず
仙台育英はその後も着々と加点して
終わってみると 仙台育英学園 18-4 聖光学院 
試合時間が3時間6分というロングゲームとなり
仙台育英が7年ぶり3度目の決勝進出。
それにしてもここまでワンサイドゲームになるとは、全く予想していませんでした。
聖光が逆転されて先発の小林剛くんからエースの佐山くんに交代したものの
勢いづいた仙台育英打線に呑み込まれる形になったのもこの点差の要因かと思います。
 
これで仙台育英の優勝は決まり、と見て良いのか
それとも次の試合の勝者がそれに待ったをかける試合運びを見せつけることができるのか。
注目の第2試合:近江🆚下関国際は
1回オモテ:下関国際…1アウト二塁で3番・仲井くんがレフトへのタイムリーを放ち先制
3回オモテ:下関国際…1アウト満塁で近江の先発・山田くんの暴投の間に1点追加。
直後の3回ウラ:近江…1アウト三塁で2番・清谷くんのセンターへのタイムリー3BHで1点差
さらに3番・山田くんの三塁ベース直撃のタイムリー2BHで同点に。
このまま5回まで進み、グラウンド整備を挟み、はたして流れが変わるのか!?

注目の6回オモテ:下関国際は連続フォアと送りバントがフィルダースチョイスを誘い満塁となり

6番・奥山くんが空振り三振に終わった直後…

高校野球通の方々がよく言う「グラウンド整備のあとに試合が動く」ことが現実となり

下関国際が再び2点リードに。

近江は山田くんが続投しますが、下関国際は攻撃の手を緩めず7回に1点追加。

近江のマウンドは7回途中で2番手・星野くんに交代しますが

下関国際は8回にタイムリーとスクイズなどで3点を加え

近江 2- 下関国際
下関国際が、センバツ・選手権を通じて初の決勝進出。
山口勢の決勝進出は、1985年・第67回大会でPL学園(大阪)相手に激闘を繰り広げた宇部商業以来、37年ぶりに。
一方、近江は春夏連続の決勝進出ならず…。
未だに近畿勢で優勝がない湖国・滋賀勢の全国制覇の夢は、来年以降に持ち越しに…
それでも京都国際の出場辞退による繰り上げ出場だった今春のセンバツを含めて3季連続のベスト4は、立派な成績。
 
これで今年の決勝は…

仙台育英学園🆚下関国際の顔合わせに。

さらに、3回戦で姿を消した関東勢に続いて近畿勢も全て敗退したことで
2009年・第91回大会〔中京大中京(愛知)🆚日本文理(新潟)〕以来13年ぶり

関東・近畿勢以外の組み合わせとなり

’10年・第92回大会の興南(沖縄)以来、12年ぶりに関東・近畿勢以外の優勝校が生まれることが確定。

僕自身毎年関東・近畿勢のどちらか(昨年は智辯学園🆚智辯学園和歌山の近畿勢かつ兄弟校)が決勝まで上り詰めて優勝するシーンをずっと見てきたから、本当に新鮮味を感じます。

 

これまで仙台育英は'89年(第71回)帝京に0-2、’15年(第97回)東海大相模(神奈川)に6-10と終盤に力尽きて
深紅の大優勝旗を目前にして逃す苦い経験(センバツでも’01年・常総学院相手に接戦を演じるものの9回勝ち越しを許し準優勝)がありますが、はたして先輩たちの無念を晴らすことができるのか。

ただ、下関国際は大阪桐蔭、近江とセンバツ優勝・準優勝校を立て続けに破って勢いづいていて

打撃面ではみんな相手投手に食らいついて投球数を増やしてそれがボディブローのように効いているし

決して侮れないに容易いものではないと思います。

それだけに今回の決勝はどうなるか、僕自身全く読めません。

 

明日の14:00、阪神甲子園球場に鳴り響く試合開始のサイレンを、心して待つ。

今はそんな心境です。

さて、今年の大会は、BS朝日4Kチャンネルで

これまでと変わりなくABC朝日放送テレビ制作の中継を家にいるときはずーっと見ておりますが

期間中見ていて感じたあれやこれやを、次の記事で綴ろうと考えておりますので、しばしお待ちください。