今年もいよいよ大詰め。
クリスマスが終わって一気に年末モードという方が数多くいらっしゃることと思いますが
こんな時に師走の始まりのことを記すのもなんですが
しばしお付き合いを…。
 
昨年12月、熊本で始まった75回の歴史の幕を降ろした「福岡国際マラソン選手権大会」。
テレビ放映権料の高騰など財政難を理由に主催の日本陸上競技連盟・朝日新聞社・テレビ朝日・九州朝日放送(KBC)が連名で大会終了を発表し
「福岡から名物行事が消えてしまうのか」と思われていた今年3月
日本陸連、福岡県、福岡陸上競技協会、福岡県スポーツ推進基金の4団体が
「75年の伝統を引き継ぐ新たな大会」として「福岡国際マラソン(末尾に開催年の西暦が付く)」の開催を発表。
開催時期もコースも前身大会から引き継ぎ
テレビ放送に関して、前身大会のテレビ・ラジオ放送を行ってきた九州朝日放送が主体として加わる新たな枠組みで
今月4日(日曜日)
福岡市・平和台陸上競技場発着~福岡市西南部周回~東区香椎折り返しの42.195㎞で
新生「福岡国際マラソン2022」が開催。

今回は、前身大会終了で開催時期を2週間早めた「防府読売マラソン」と日程が重なり
両大会ともジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズの「グレード1」に指定されたことで
防府に出るか福岡に出るかで選手が二分される形になり
福岡はこれまでのエリートマラソンの系譜を引き継ぐ形で参加資格がハイレベルになり
定員100名を予定していたものの73名となり、ややさびしいものに。
12時10分、平和台陸上競技場をスタートする選手たち。
僕はホントはリアルタイムで全部見たかったけど、途中で家族総出で畑仕事に行ったため中抜けして
予めレコーダーに録画予約しておいたので後半から後で全部見届けました。
 
で、結果は…
優勝 マル・テフェリ(イスラエル) 2時間6分43秒
2位 ヴィンセント・ライモイ(スズキ) 2時間7分1秒 ※初マラソン
3位 マイケル・ギザエ(スズキ)  2時間7分28秒
 
そして日本勢のトップは
7位 秋山 清仁(愛知製鋼) 2時間8分43秒 ※自己ベスト更新
※秋山選手は日本勢最上位ということで、熊本県玉名市から寄贈された「金栗四三賞」〔トロフィーと副賞(金栗四三翁愛用のマラソン足袋のレプリカ)〕が贈られております。
ということで
翌日の地元のスポーツ新聞には…
(「西日本スポーツ」12月5日付4面より抜粋)
テレビ中継で解説を務めた瀬古利彦・日本陸連副会長が、大会終了後の記者会見で
明日は記事を書かなくていいですから。7番では話にならない。書くことない。」とバッサリ。
上位3人はもとより6人を外国人選手が占めるということでは、こうも言いたくなるなというのもよく分かります。
今回は外国招待選手と国内招待選手のベストタイムが2分以上開いていたし、こういう展開を想定してはいたけど
コロナ禍前のお決まりのパターンに見事にハマってしまったのが残念でした。
 
一方で、もう一つ注目していた、テレビ中継。
前身大会の終了により、テレ朝主導からKBC主体に変わって
(これと引き換えにラジオ中継を見送りましたが)
3月に「テレ朝の手を借りちゃダメ」と書きましたが
さすがにテロップシステムとか先頭を捉え続ける移動中継車をテレ朝から借りてましたね、今回も。
(この辺は夏の男子プロゴルフ「KBCオーガスタ」とほぼ同じ形だし、いつも通りってところかと)

そして実況アナウンサー陣を自社アナで固め
ラジオ中継に携わってきた近藤鉄太郎アナ(通称:コンテツ)が平和台で総合実況
今年スポーツ担当に復帰した小林徹夫アナが1号車を担当しましたが
僕自身、車で移動中にホークス戦をKBCラジオでいつも聴いているので贔屓目が入りますけど
瀬古さんと1号車解説の原晋さん(青山学院大学 駅伝チーム監督)とのやり取りも聴きやすくて落ち着いて観ていられました。
今までテレ朝アナ陣の福岡のことを分かってるのか分かってないのか全然分からない
雑な仕事ぶりを見せつけられ、それがイヤで音声だけはラジオにしてという形にしてましたが
そんな心配は要らなかったなと思いました。
それにしても、レース前半にCMを大量に入れるのは相変わらずやな😅(ペースメーカーが引っ張るからレースが動かないゆえ)なんて感じながらも
九州・福岡のスポンサーが多く入ってましたね~。
やはり「福岡が舞台の国際大会」ゆえに地元企業中心にKBCさんの営業スタッフが頑張ったってことでしょうか⁉️
でも優勝したテフェリ選手にインタビューをしないで日本勢最上位の秋山選手に話を聞くのはさすがにどうかと…。
この辺りは優勝者に敬意を示さないと。

さてさて、今回福岡県を主体に地元企業を中心に協賛金を募って後継大会実施にこぎ着けましたが
おそらく今後も継続していくならこの形は変わらないのではないかと思います。
今回危うく福岡からスポーツ文化のひとつが消えるところまで行って、行政と理解ある企業が一体となって大会の灯を守れたし
来年は、参加人数の規模を増やせるかどうかが鍵かなと見ます。
今回防府読売マラソンとかち合い、その辺の調整も当然必要ですが
これからも僕は九州・福岡の師走の名物「福岡国際マラソン」を応援し続けます‼️

やっぱり師走の福岡には、マラソンレースが、よく似合います‼️
(平和台から市街地に出た時のコンテツさんのフレーズを拝借しました😃💦)