4月も、はや今週日曜日が月末の30日。
年度の切り替わりでソワソワしてあわただしく日々を過ごして
もうあっという間、という感じがしています(あくまで個人の感想です)。
そんな中、皆様ご承知の事と存じますが

2022年度末の3月31日をもって「西日本スポーツ」(西日本新聞社発行)が、休刊となりました。
奇しくもこの日はプロ野球:セントラル・リーグと
そして先に開幕戦を戦った北海道日本ハムファイターズと東北楽天ゴールデンイーグルス以外のパシフィック・リーグ4チームの2023年度公式戦の開幕日で
この日の試合結果を紙面で読む📖👓️ことが出来ないんだと思うと
「やっぱり寂しい」というのが一番でした。

 

この日は最終号ということで、上の画像の通り、九州のプロ野球チームの栄光の一瞬を捉えたラッピング紙面で
西鉄ライオンズ(太平洋クラブライオンズ→クラウンライターライオンズを経て現・埼玉西武ライオンズ)
福岡ダイエーホークス・福岡ソフトバンクホークスのパ・リーグ制覇、日本シリーズ制覇の歓喜の胴上げ写真が紙面を飾り
中面には王貞治・ホークス球団会長、中西太さん(元西鉄・阪神監督)へのインタビューと
「明日から西スポはこう変わる」という28日に新URLで再出発した西スポWEB OTTO!と
4月からの西日本新聞朝刊のホークス報道の展開についての告知が。
 
そして本編最後の1面は…
野球日本代表の通称「侍ジャパン」に掛けて「藤本ホークス 侍型打線」の見出し。
はたしてその結果や・・・
これについてはみなさま先刻ご承知のことと思いますので、ここでは触れません。

さて、西スポとの関わりを振り返ると色々思い出すことがありますが
やっぱりホークスがパ・リーグ制覇・クライマックスシリーズ突破・日本シリーズ制覇を果たした時の紙面は感慨無量ですね。
3年前、コロナ禍が始まって何もかも厳しい制限が掛かる中で果たした短縮シーズンでのリーグ制覇翌日の西スポを何としても手に入れたいと福岡市内中心に奔走して、やっとの思いで手にした遅版(4版)と遅版の写真差し替えの追い掛け版(4☆版)
さらには工藤政権1年目の大独走Vに翌年のまさかのV逸の雪辱を果たした17年
9年前の秋山ホークスのレギュラーシーズン最終戦での難産の末のリーグ制覇などなど…
今でも押し入れの中で大事に保管していて、今後も思い立ったら引き出して読み返すかも⁉️

さて、西スポは友好関係を持つ中日新聞社の「中日スポーツ」「東京中日スポーツ」からプロ野球以外の一般スポーツ&中央競馬関連、そして15年7月から「デイリースポーツ」から社会・芸能面の供給を受けて紙面を成り立たせてきましたが
紙面版の最後にワールドベースボールクラシック(WBC) での日本代表の王座奪還を伝えることが出来て
良かったね、ホントに…。
記事自体はデイリーからの供給ですけど、こういうのは互いの信頼関係が無いと成り立たないし
地方紙系スポーツ新聞📰としての最後の矜持を見せることは出来たのでは⁉️と思います。

その一方で、自分みたいなマニアックな人間しか知らない西スポトリビアってのもあるわけで…
西スポ終刊まで続いた1面右肩の題字ロゴ、これは2013年に作られたものなのですが
実は、14年に配色が西スポの字体がピンクで縁取りがスカイブルーに変わっているんですよね。
元々のものは、西スポの字体が青で縁取りが赤だったのですが
この年のホークスはV奪還に向け外国人選手を中心に大補強を敢行したものの結果はBクラスの4位ということで、あまりにもこのロゴの配色はゲンが悪いなと思ったどうかは定かではないけど
わずか1年でチェンジとなったという、分かる方にしか分からない🤷お話でした。

他にも色々紙面の印刷時のトラブル(これは西日本新聞社の社史にも掲載されている今風にいうところの重大なインシデント)とか、デイリー配信の社会面がブラック過ぎて読むにも怖すぎとか色々ありましたけど、それに関してはTwitterなどで追々お話しできればなと思っています。

それにしても、西スポの最後の本編紙面はいつもと変わらない終わり方だったなと、改めて思います。
僕、道新スポーツの最終号を取り寄せた時に、道新の販売店連合会からのご愛読感謝の御礼広告とか載ってたので
おそらく西スポもそうなるだろうなと思っていたら、意外や意外、いつもと変わらず…
その一方で、日刊スポーツが西日本新聞&西スポに4月からはぜひニッカンを!!と攻めの姿勢を打ち出してきてたのにはちとびっくりしました。
ホークス報道に関してはニッカンのライバル「スポーツニッポン(スポニチ)」が独自編集でホークス関連情報を1面に持ってくるようになり、西スポやニッカンを明らかに意識した姿勢を見せていますが
今後はこの両者が元西スポ読者をどう掴むのか、激しい争いになるのは間違いないでしょうね。

さてさて、早版しか届かないエリアに住む自分にとって、PCやスマートフォンで最終版が読める「西スポプラス」を通じて購読してきましたが
改めて、紙面版の西スポがなくなるのは寂しいです。
既に西スポの新デジタルサイト「西スポWEB OTTO(おっと)!」が始動していますが
「おーっと❗これは西日本スポーツの新展開、西スポWEB おっとであります。スポーツ新聞発行68年の知見をデジタルでも発揮すると意気込んで、鷹番記者もこれまで通り分厚く配置すると意気込んでおりますが、はたしてそれはホークスが調子が悪いときのただのガス抜きになるのでありましょうか。はたまた自由奔放な展開になるのでありましょうか⁉️」なんて古舘伊知郎さん風の言い回しがつい出てしまいましたが、デジタルを通じての記事発信でも、今やコンプライアンスが問われる時代になっているだけに、鷹番記者の役割はこれまでと変わらず重要なものになると思います。
既に1ヶ月が経過していますが、今後のホークス関連情報の展開など含めて様子見していこうかなと思っています。
 
 
最後に、西スポのホーロー看板を…
実は熊本では西日本新聞の専売店がほぼなくなりなって
地元紙「熊本日日新聞」より西日本がよく読まれている荒尾市にあった専売店が自主廃業してその分の取り扱いを荒尾市内の熊日販売センターに譲渡したことで取って付けられたのがこの看板ということです。
紙の西スポが休刊して、この看板ももうじき無くなるのかな~。
そう考えるとこれまた寂しいので…。