3月18日から4月1日まで行われた第95回記念選抜高等学校野球大会は
大会の序盤がワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2023と重なり
日本代表「侍ジャパン」の連日の熱闘の影に隠れる形で今ひとつ目立たない格好になりましたが
優勝戦(センバツ大会が主催者招待大会であるということで、あえてこう書きます)で山梨学院(関東・山梨)が報徳学園(近畿・兵庫)を逆転で下し、初優勝。
その一方で僕の地元である九州の4校:沖縄尚学、海星(長崎)、長崎日大、大分商業はいずれもベスト8に入れず、今回は厳しい結果に終わりました。

その悔しさをバネに、各校にとって最大の目標である全国高校野球選手権・本大会出場に向けての大事なステップになる

第152回(春季)九州地区高等学校野球大会が先月22日から熊本県で行われ

センバツ出場の4校が推薦出場し、今回の開催地:熊本県の県大会上位4校、福岡県の県大会決勝進出の2校、そして各県大会優勝校6校の計16校が

リブワーク藤崎台球場(熊本市)と県営八代運動公園野球場を舞台に熱戦が繰り広げられ

26日:準決勝と27日:決勝と仕事のシフト休日と重なって、これは観に行かないと!!と思い立って観に行ってまいりました!!

 

さて、準決勝の組み合わせは…

①有明(熊本第1代表)🆚福岡大大濠(福岡第1代表)

②西日本短大附属(福岡第2代表)🆚大分舞鶴(大分第1代表)

ということで、センバツ出場の4校がいずれもベスト4に入れず

その次に有力視されていた福岡勢2校が勝ち上がり、はたして福岡勢の決勝進出なるか!?というのが僕の見立てでした。

まず有明🆚福大大濠は…

2回に両チーム1点ずつ奪い、5回ウラに大濠が8番・高尾くんのライト前タイムリーで勝ち越すものの
7回表有明が2アウト二塁で1番・村田くんのセンター前タイムリーで同点とし
8回表に2アウト一塁で7番・小川くんが右中間突破のタイムリー2BHを放って勝ち越し。
 
このリードを2年生左腕:稲岡くんが最後まで守り抜き
有明 3-2 福岡大大濠
有明が49季ぶりの出場で、初の決勝進出。
準々決勝で沖縄尚学を下し、大濠にも競り勝つとは思いませんでした。
 
続く第2試合:西日本短大附属🆚大分舞鶴
31年前の全国選手権優勝経験を持つ西短と、昨春のセンバツで21世紀枠として甲子園出場を果たした舞鶴の一戦。
4回まで両チーム無得点の締まった展開から一転
5回表に舞鶴が、打者10人でシングルヒット7本を放ち5得点を奪う猛攻を見せ
さらに6回表にも打者7人で2BH2本を含む5安打で2点を追加。
投げては先発の渡邊くんが西短打線を2安打のみに封じ
西日本短大附属 0-7 大分舞鶴(7回コールド)
舞鶴が西短をコールドゲームで下し、決勝進出。
大分商業と並ぶ大分勢公立の雄が、甲子園優勝経験を持つ西短を圧倒するとは思いませんでした。
これにより決勝は、有明🆚大分舞鶴と決まり
どちらが勝っても初の九州王座という一戦に。
 
その戦いは翌27日10時30分、藤崎台でプレイボール。
 
有明は初の九州大会決勝進出で、全校応援という力の入れよう。
さて試合は有明が1回に舞鶴の内野ゴロエラー絡みで2点を先取するものの
舞鶴が負けじと直後に点を奪い返し
有明は3回、5回と追加点を奪うもののタイムリーでの得点が奪えずもどかしさが漂う中で迎えた
4-3と有明1点リードの6回ウラ
ノーアウト二塁で1番・村田くんがレフト前へヒットを放ちこの回戦闘で出塁した9番・森くんが生還してタイムリーヒットに。
さらに1アウト一・三塁で4番・小林くんがレフトオーバーの2点タイムリー2BHを放ち3点追加。
続く7回ウラには2点を追加したあと、なおも1アウト満塁でまたも小林くんが今度はセンターオーバーの走者一掃タイムリー3BHを放つなど打者12人で7点を奪う猛攻で差を11点に広げ
そして8回ウラ、2アウト三塁で三たび小林くんに打順が回ってきて、レフトオーバーの2ランホームラン!!
5回ウラのサード内野安打からの4打席連続安打で、サイクルヒット達成!!
実はこれ、僕自身その場にいて全然気付かなくて、家に帰ってスコアブックを見直してから気付きました。
 
そして9回ウラ舞鶴は2アウトランナー無しで
代打・森本くん、見逃し三振で試合終了。
有明の先発左腕:吉田くん、両腕を突き上げてバンザイ🙌
有明 16-3 大分舞鶴
有明が初の決勝進出で優勝を果たし、初めて九州王座を奪取。
熊本勢が春季大会で優勝を果たしたのは1988年の九州学院以来とのこと。
しかも昨秋の熊本大会での初戦敗退からひと冬越して、一戦ごとに力を付けての躍進と
高校生の成長のスピードって速いなとつくづく感じます。
有明高校は荒尾市にあって、北隣が福岡県大牟田市なので福岡県出身者が多くいるけど
「有明高校で野球がしたい、甲子園に行きたい」って思いを持って日々練習に取り組んでいると思うので
熊本県人がよく言う「よそもんだけんな~」とか言う考えは、僕は全く持っていません。
だってここ最近はずっと選手権熊本大会でベスト8以上に入って力を発揮していて
あと一歩で甲子園というところまで来てるので、今年こそ決勝行ってほしいなー。
 
それでもって、間髪入れずに春季大会でベスト8入りした学校で争う公式戦「RKK旗争奪選抜高校野球大会」が始まって
はたして1回戦の結果は…
熊本商業と対戦して
有明 2-4 熊本商業 で、1回戦敗退…。
でも、その前に行われたNHK旗出場を懸けての城北地区大会で3位決定戦で玉名工業に3-2で競り勝って
専修大玉名、翔陽に次ぐ城北地区3枚目の出場権を手に入れたようで、はたして選手権前最後の公式戦でどんな戦いぶりを見せるか、ぜひとも注目したいです。
その一方で選手権が近づくに連れ徐々に力を発揮してくる熊本市内勢は…熊本工業、九州学院は市内予選を勝ち上がったものの
東海大熊本星翔が敗退と、今年の東海はちょっと厳しいかもな~。
そんなわけで、僕は有明が今夏の熊本の中心になるとは、まだ思っていません。
RKK旗とNHK旗の結果を見てから、どこを本命にしようか決めようと思います。
それではまた~。