BLです。

苦手な方、受け付けない方は、お戻りくださいね。






オレ、櫻井翔。14歳、中学二年。

オレには、4歳の頃からずっと片思いしている人がいる。

隣の相葉さん家の、雅紀兄ちゃん。
オレは、雅紀にい、って呼んでた。

雅紀にいは、オレより10歳上で、出会った頃は中学二年。
オレの両親の仕事の都合で、引っ越した隣の家が、雅紀にいの家だった。

オレの両親は、共働きで、オレはよく留守番をさせられてた。

そんな時、雅紀にいは、オレん家に来ては、オレの面倒をよく見てくれた。

雅紀にいの母さんが作った晩ごはんを差し入れて食べさせてくれたり、一緒にお風呂に入ったりしてた。

時には、寝かしつけてくれたこともあった。

そんな時の雅紀にいは、いい匂いがして、あったかくて、オレはとても安心できた。

バレンタインデーが、好きな人にチョコをあげる日だとわかったとき、オレは母さんに、
『雅紀にいに、バレンタインデーのチョコをあげてもいい?』
って、聞いたんだ。

母さんは、『そうねぇ。いつも遊んでもらってるし、お礼にあげてもいいかもね。』って!

オレは母さんを引っ張って、お店に直行!

バスケの好きな雅紀にいのために、バスケの絵が書いてある包み紙のチョコを両手いっぱいに買って、ラッピングしてもらった。

4歳のオレは、ドキドキしながら、
その日を待っていた。

…つづく。