BLです。
苦手な方、受け付けない方は、お戻りくださいね。

4歳の翔ちゃんの回想になります。

「まさきにい、このまゆげのおにいちゃんは、だれ?」

ボクは、まさきにいのうしろにたってる、おにいちゃんをゆびさした。

まさきにいは、たちあがりながら、ふりかえって、「ふふっ。」って、わらった。

「このおにいちゃんは、松本潤君、っていって、雅紀にいの友達だよ。」

「まちゅもとじゅん、くん?おともだち?」

「うん、そうだよ。」

「あんまり、なかよくおしゃべりしてほしくないな、ボク。」

「うん?どうして?」

「このひと、まさきにいのほんめいのひとじゃないの?」

「えーっ!?ちがうよお。ただのお友達だよお。」

「そうなの?」

まさきにいは、またボクをぎゅっ、
ってして、まちゅもとのおにいちゃんに
きこえないように、みみもとでいった。

「僕の本命の人は、翔ちゃんだよ。」

「ホント?」

「本当にホント。でも、誰にも内緒だよ。」

「ママにも?」

「うん。」

「ねねちゃんにも?」

「うん、だーれにも、内緒。二人だけの秘密だよ。」

「うん!」

「じゃ、約束、指切りげんまん。」

「うん、やくそく。」


…それから、オレは毎年、雅紀にいが北海道の大学に進学するまで、バレンタインデーに
チョコを渡し続けた。



…つづく。