BLです。

苦手な方、受け付けない方は、お戻りくださいね。

「じゃ、お説教は、これでおしまい!
翔ちゃんに、これ、あげる。一緒に食べよ?」

雅紀にいは、ショルダーバッグから、抹茶味のポッキーを取り出した。

「あ~、懐かしいなぁ~。これ、好きなの
覚えててくれたの?」

「うん、ふふっ。」

「あっ、そう言えば、何で帰って来たのか、まだ聞いてない!」

「うん、実はね、こっちの動物病院に一人辞める人がいてね、替わりに来てくれないか、って頼まれたの。」

「えっ、本当?オレ、母さんから、何にも聞いてない!」

「くふっ。だって、翔ちゃんには秘密にしといて、って母ちゃんにも、翔ちゃんのお母さんにも、しつこいくらい、頼んどいたんだもん。」

「えーっ、ズルいよぉ。」

「正式には、4月からの勤務になるの。で、今日は、そのご挨拶のために帰って来た。」

「じゃ、ずっとこっちで暮らすの?北海道には、もう戻らないの?」

「うん、そのつもりだよ。」

…ヤバい。

オレ、今どんな顔してるかな?

嬉しすぎて、何だかこわい…。


…つづく。