大志の上に建てる家〜想像を絶する試練と困難の連続〜 | 呼吸大学過去ブログ

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存在の意義が変わったために、
このブログを続ける意味が失われました。
ですので、今後は形をかえて発信していきます。

$地(Tsuti)からの贈り物-羽曳野現場いっすんさん
現場に到着したばかりのいっすんさん


3月16日、
私と間見男さんは、早朝、
伊賀に着きました。

呼吸大学本校(呼吸する家)で一息つかせていただき、
いっすんさん、牧子さんと共に、
一路羽曳野の現場へ。

月初に開催させていただいた
見学会以来の視察です。


世界初とも言える、
社寺民間融合建築の、
記念すべき第一号棟建立の様子は、
このブログや、呼吸大学の学生さんに
隔月でお読みいただいている、
呼吸大学通信の紙面でしか
ご紹介していません。



6年前、というと、
私がまだいっすんさんたちと
出会ったばかりの頃です。


その頃、いっすんさんは、
社寺と民家を融合させた
建物を建てるために、
土建チームと共に
羽曳野の建立現場に、
土盤を造成しようとしていました。


すると、
予期せず、
200坪の地面から、建築資材のゴミが
大量に出てきました。


どれくらい大量だったかというと、
4トントラック43台分です。


そんなに出てくる前に、
土地の購入先にクレームを言って
売買契約を解除するのが
普通だと思います。


私だったら、ゴミが出た、と言う時点で、
間違えなく、そうしたと断言できます。

そう思うのは私だけでなく、
いっすんさんの周りにいる人全員が
その土地に家を建てることを
大反対しました。


そうこうしているうちに、
今度は、ゴミを掘り出したあとの地面が、
伏流水によって沼化してしまい、
今ここにあったと思った巨大なユンボ(重機)が、
次に振り向いたら、ズブズブと沈んでしまって
地面から消えかかっていたという、
考えられない事態が起こり、
結局産業廃棄物として
泥を処分しなければならなくなり、
泥2トントラック300台分の
泥を廃棄することになったのです。


地面に開いた巨大な穴は、
地表から泥沼の底の岩盤に至るまで、
5.2~7.2メートルの深さがありました。


平均高さ、2メートルまでの地固めを
するために、そこへ投入した生駒石は、
2トンダンプ83台分。



とてつもない、試練の道は
まだまだ続くのです。