今日のお客さんは香港人女性一人と、オーストラリア人カップル、それに大学の卒業旅行という日本人女性二人。

 

香港人女性は三十代半ばくらいで、日本語が話せないせいか物静かな女性。

 

オーストラリア人カップルは三十歳位で、白人男性とアジア系の顔立ちの女性で、多分中国系かもしれない。

 

女性が凄く日本語が上手で、私の言っていることが少ししか分からない‥と言っているが、ほとんど理解している感じ。

 

日本人女性たちに予約メールの時点で、通訳をお願いすると伝えてあったが、オーストラリア人が旦那さんと香港人の通訳してくれたので、女性たちの出番はあまりなかった。

 

二人とも文学部だが、お一人は映像関係を勉強してきたようで、卒業後は劇団の演出部門に就職が決まっていると言う。

「じゃあ何年か後に、演出○○○と名前が載るかもしれないね。」と言うと、「そうなれば好いんですけどね‥。」と、笑っていた。

 

もう一人は「普通の会社です!」と言うので、「普通に生きるって難しいですよね。」「頑張ってね!」とエールを送った。

 

今日も三組が仲良く談笑する様を見ていると、民宿親父は嬉しい。

 

いつものように木曽節を唄い、長持ち唄で合いの手を入れてもらい、色んな話をしていたらいつもより時間が遅くなり、夕食を食べたら気が抜けて落合教室を休んでしまった。

 

「大会から帰って翌日だから、大変ですから休んで好いですよ‥」と言われていたので、お言葉に甘えた。

 

 

 今日の朝日新聞デジタル版に、東日本大震災の後、教え子を亡くした高校教師の短歌が載っていたので勉強させて頂いている。

 

 

  教師千葉由紀先生の震災短歌

 

「先生は転勤ないよね、また来るよ。」

と笑った君がいなくてどうする

 

真っ直ぐな明るい瞳を持ちし君 私が聞いた最初の訃報

 

保護者より先に泣いてどうすると 声を殺して涙を拭う

 

見つかって欲しくない名を祈りつつ

日に幾たびもホームページ開く

 

百万回何故と問うても返事せぬ 潮風は今日も涼しく

 

先生がいるよ学校やってるよ 弾んだ声の卒業生たち

 

教卓の裏に残りし落書きが彼らのものとハッと気がつく

 

朝日新聞デジタル版 令和6年3月11日