私が応援しているプロジェクトで、
「宮ぷー こころの架橋 ぷろじぇくと」
http://www005.upp.so-net.ne.jp/kakko/miyapupuro/kokorokakehasi.html
というものがあります。

脳幹出血で倒れた宮田俊也さんと、その同僚の山元加津子さんの日記です。
再起不能と言われた宮田さんですが、努力を重ね、奇跡とも言える回復をなさっています。

宮ぷー(宮田さん)の願いは、この日記を本として出版すること。
毎日この日記が送られてくるメルマガに登録することで、このプロジェクトを応援することができます。

宮ぷーが毎日一歩ずつ進み続けた歩みは、たくさんの人の力になると思います。
そしてプロジェクトの応援という意味以上に、毎日届くメルマガに、私はいつも元気をいただいています。
だから私は、このプロジェクトを応援しています。


この日記を読んでくださった方、少しでも関心をもっていただけたなら、
どうかこのプロジェクトにご参加ください。

http://www005.upp.so-net.ne.jp/kakko/miyapupuro/kokorokakehasi.html
http://ohanashi-daisuki.com/info/story.html


今日は今日の分のメルマガの一部をご紹介します。
ついに発刊となった「満月をきれいと僕は言えるぞ」のご紹介の内容です。


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「満月をきれいと僕は言えるぞ」
(三五館)1500円税別 宮田俊也・山元加津子著
が発売になりました。

前書きを引用します。


私の心は確かにここにあるのに、私の心が言葉となって届かない。
届かないどころか、私の中に、心があることすら、だれにも気づいてもらえない。
不安とさびしさに叫びたかった。
「助けて。わたしはここにいるの。気がついて!!」
そんな悲しい気持ちで目が覚めました。


夢から覚めたあとも、その状態にもし自分がおかれたら、
いったいどうしたらいいのだろうとそのことをずっと考えていました。


ロックト・イン・シンドロームという言葉があります。
日本語で閉じ込め症候群といわれています。

思いをしっかりと持っていながら、体のどこも動かないために、
自分の思いを伝達する方法がなく、心が閉じ込められた状態をいいます。


私の元同僚で親友の宮田俊也さん(宮ぷー)は
そのロックト・イン・シンドロームの状態にありました。
やがて宮ぷーはゆっくりではありますが、奇跡的な回復をつづけ、
動き出した頭や指の動きを意思伝達装置につなげ、言葉を紡ぎだすようになりました。

ロックト・イン・シンドロームに限らず、何らかの理由で、気持ちを伝えたいと願いながらも、
伝えることのできない人たちは世界中に、数百万人、あるいは数千万人いるといわれています。
そして、その多くの人が、意思伝達の方法が広まっていないために、
情報が届かず、そのために思いが伝えられないという現実があるのです。

近視には、メガネやコンタクトが必要とだれでも知っているように、
もし、世界中に、意思伝達の方法や意思伝達装置の存在が当たり前になっていたら、
その現実は大きく変わっていたでしょう。


ただ、「知らない」というそれだけのために、たったそれだけの理由のために、
何年も何十年もの長い間、心を閉じ込めて、目の前の人に「大好き」と言えない。
「ありがとう」と言えない。
「さびしかった」と言えない。
心が通わせられない。
そんなことがあっていいはずはないのです。

宮ぷーは脳出血のためですが、
交通事故や他の病気など、意思が伝えられなくなる原因はいろいろあって、
それは突然やってきます。
もし、自分が伝えられない状況になったときに、自分がいくら方法を知っていても、
まわりの人が方法を知らなければ、夢の中の私のように、思いを伝えることはできないでしょう。

広まっていないということが、他人事ではないのです。
自分もまた、いつその状況になるかわからないのです。


私は、特別支援学校の教員を長くしています。
子どもたちは、どんなに障害が重くても、必ずだれもが思いを持っていて、
だれもが思いを伝えたいのだということを教えてくれます。
いっしょに気持ちを伝える方法を探して、それが見つかったときの笑顔は、
何にもたとえようのないほどに輝いています。

この物語は、宮ぷーや仲間がヘッドライトの光となって、
すべての人が気持ちを伝えられるように暗闇の中を照らしながら突き進む物語です。

そして、
「読んでくださる皆さんも、仲間になってください、
 意思伝達の方法があることを多くの人に伝えてください」
というお願いの物語でもあります。


今日は月がきれいです。
宮ぷーはある日、急に涙を見せて
「満月をきれいと僕は言えるぞ」
と言いました。

きれいな月をきれいと言える、
大好きな人に好きと言える、
おいしいものをおいしいと言える、

当たり前のように私たちが思っていることが、
決して当たり前ではなかったのです。
心が揺さぶられて私も涙がこぼれました。


あなたも私も、そしてすべての人が、
これから先、いつまでも、
自分のあふれる思いを相手に伝えられるように、
「意思伝達大作戦」がはじまります。

・・・・・


この本が、未来を照らす一筋の光となることを感じつつ…

最後までお読みくださり、ありがとうございますラブラブ