福島遠征7-20191103〜04台風被害 | クワズイモ八郎潟

※長文注意

 

 

 

 

福島、阿武隈川に行ってきました。

 
今回はJくん(NZクローラー)と。
 
登場人物
SMBさん=ローカル
Gちゃん=ローカル
TOMOくん=ローカル
J=ビジター
俺=ビジター
 
 
 
 
 
 
遠征を決め、宿の手配を終えた2日後にあの台風。
 
 
 
その後、出発まで迷いました。
 
釣りができるかどうかというハードな側面と、
 
被災した地域で釣りをしてもいいものか、自粛するべきか、そんなソフトな側面と。
 
 
 
 
福島の友人達は連日後片付けや、ボランティアで大忙し。
 
行ったら失礼ではないか?
釣りは可能か?
可能ならみんなの都合はどうか?
 
 
 
正直、釣りは不可能でも問題ない。
みんなの釣果見込みは「わからない」
これだけの水害は稀で、地形すら変えてしまう災害だったので、地形は元よりウエーディングルートの安全性、魚のポジション、そもそも魚は生き残っているのか、、、、全く検討つかないということでした。
 
 
みんなと会えない、なら即中止にするつもりでした。
 
 
 
でも、
釣りが可能な場所もいくつかはある
期待できる釣果は不明
相談した友人達5人のうち3人がありがたいことに都合つけてくれました。
 
 
 
 
 
みんなに会えるなら行く。釣りができなくてもみんなに会えればそれでいいのです。
 
被害が出てるエリアは避けたいし、その地域に住んでいる方の感情を逆撫でしたりは絶対したくない。
 
エリアセレクトは例によってローカルに任せます。
釣果的な観点のほかに、今回は台風被害がでた河川という事を踏まえても、僕らビジターが判断して許されることなんて一つもないはずです。
 
釣りが難しかったら、みんなと会って話して、夜は酒飲んで翌日帰ってくる、そんなのも良いなと思ってました。
 
 
 
 
 
 
免罪符と言い訳を並べている感があるかもしれませんが、みんなに会えれば目的の8割は達成、1割が釣りできればベター、残り1割で釣果が出ればベスト、そんな気持ちなのは事実。
 
 
 
 
 
そんな紆余曲折、なんなら現地についても迷っている部分がありましたが、現地についてからローカルが実釣(アクセス)可能という判断をしてくれたので、いざ釣り場へ。
 
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どうやら秋のスモールは散り過ぎてやりにくいらしく(ラージと同じか)、それに今回の台風で魚のポジションが完全に不明のため、もし生き残っていれば回遊してくるであろうエリアでタコ粘りすることになりました。
 
 
 
 
 
このエリアがまあまあしんどい。笑。
以前、紅さんと真夏に来たことがある場所。
1.5〜2kmくらい?かな?
藪の中、水の中、岩の上、ひたすら歩く。
 
増水の影響で藪が流されて、砂浜になっていました、、、、歩きやすいと感じる一方、あの藪を丸坊主にしてしまう水っていったい、、、改めて恐怖を感じました。
 
 
 

 
 
 
途中巻物を投げながら、やっと狙いのポイント。今回はキツさを感じることなく辿り着けました。
 
 
SMBさんとGちゃんが「目標は5人で30本ねー」
とか言うからなんだか期待が持てます。
 
開始10分もしないうちに、Gちゃんが「きたー」
 
お子さんが生まれてからは一度も釣りしてないGちゃん、久々の釣りなのに、さすが。
 
ってTOMOくんとなんだか話してるうちにジャンプ一発サヨナラしてました笑
 
 
開始10分でこれは幸先がいいぞ、みんな真剣にDS。笑。
 
具は3インチある無しのサイズをみんな一心不乱にキャスト、シェイク。笑。
 
 
そんな中、リバウンドスティック7インチをリグる漢、TOMOくん。
Gちゃんのバラシから数分、「きました」
 
リバウンドスティック7インチで40upゲッツ。
 
 
なんだなんだ?デカイワームでも釣れるのか?
と思いながらも僕は極小ワームでDS。笑。
 
 
目標まであと29本。笑。
 
 
また数分後、今度はSMBさんが、無言で竿を曲げている。笑。
 
35くらいのをゲッツ。笑。
 
さすが、、、仕事が早いぜ。。。
 
 
目標まであと28本。笑。
 
 
 
 
 
ここでパタリとアタリが無くなり、どうやらみんなが言うにはスクールが過ぎ去ったということ。
 
次の回遊が10分後なのか2時間後なのか、デカい個体群のスクールか、チビのスクールかはわからないけど、ひたすらブレイクショルダーでシェイクをし続ける。
 
 
1時間くらいしたあたりで、Jくんが掛ける。
掛けた瞬間Gちゃんがポツリ。
「今のはかっこわりーなぁー笑」
 
どうやら、ゴミを引っ掛けてしまった?と竿を立てたら実は魚だったパターンで、明確なフッキング行程が無かったようだ笑。
 
Jくん、33cmゲット。笑。
 
まるで50を掛けているかのように竿を捌き、大袈裟にファイトしていて、隣から蹴り入れてやろうかと思ったね笑
 
 
この時点で反応を得ていないのは俺だけになる。笑。
 
 
焦って殺気ビンビン。笑。
 
殺気が出ると釣れないのは嫌というほど分かってるので、極力遠くを見ながら脱力。笑。
 
 
ブレイクショルダーでシェイク、放置、シェイク、放置、シェイク。
 
 
 
 
コン。
 
 
 
 
 
あ、やっときた笑
 
 
 
ダサいJと同じにならないように、隣にいたTOMOくんにキタヨと声を掛けてからフッキング。
 

TOMOくんが動画撮っていてくれた。笑。
 
見ての通り着込みまくりのパンパンマンである。笑。
厚着&ウエーダー&ライジャケはかなり動きにくい。
 
 
焦るサイズではなかったけど、数年ぶりに出してきたルビアスのドラグの滑り出しが少し悪くちょっと焦った。笑。
 
 
 

イエイ!
 
 
これがiPhone11proの広角レンズのチカラ。笑。
 
手の大きさやばいでしょ笑
 
 
 
 
 
 
実際のサイズはコレ↓
 

笑笑。
 
詐欺写真に11proオススメです。笑。



 
とりあえず安堵。笑。
 
このサイズで八郎の40up以上の引きはする感じ。
 
と俺が計測してる間にGちゃんもいつのまにかサクッと釣っていて、全員安打。
 
 
そして後ろから J の雄叫び。
 
「キタヨー!」
 
 
フンっ!
 
 バッチリフッキング。
 
 
 
 
 
 
 
「うひょー!引くー!、、、、あ!抜けたか?」
 
 
「いや付いてる!うひょー!絶対跳ねさせないぞ!」
 
 
 
 
 
、、、
 
 
 
散々、楽しんだJくん、上がってきたのは
 
 
 
 
 
 
 
 
 
本日最大となる、、、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
木の枝でした。
 
 
 
 
 
なんなの。
普通の人が同じことやると笑い話で終わるんだけど、Jがやると笑いの後にやたらと憎しみが芽生えます。
 
 
 
その後はまたパタリと止んでからの30分後。
 
 
上流にいたSMBさんの竿が激しく曲がっている。
 
 
 
「ありゃでけー、、、、」
という竿の曲がり。
 
 
と思いつつも、なんだか緊張感がない様子。
 
 
 
そう、他魚種が掛かってしまった時のアレである。
 
 
 
 
 
 
 
初めて見ました、アメキャ。
 
 
 
その後、Jが再び「キタネ」と。
 
 
「お、食ってる食ってる、あ離した、お、また食ってる」
 
 
フン!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Gちゃんとラインクロスしてるだけでした。
 
 
Jと釣りすると周りの人は必ずお祭りする。
 
それだけでJの人間性が垣間見えます。
 
まったく周りに気を使えない男。
 
みんな笑って許してくれるけど、俺は許さないぞ!!!
 
 
 
 
 
その後Gちゃんがニゴイを追加し、このポイントを去ることに。
 
 
 
 
 
 
 
 
今度は川を下るようにウエーディングして戻ります。
 
 
 
TOMOくんとSMBさんが先導、俺が真ん中、後ろにGちゃんとJ。
 
 
後ろのJがやたらとうるさい。
 
 
 
 
 
どうやらウエーダーが少し浸水したようだ。
 
 
 
「つめたいよー!気持ち悪いよー!」
 
 
 
とにかくうるさい。
 
 
 
 
ウエーディング初心者だと集中して歩かないとダメなのに浸水に気を取られて集中できてない。
 
集中できていなく、テキトーに進んだせいで安全ルートから外れたJ。
 
膝までの水深から、一気にヘソまで浸かる水深に。
 
「早く戻りな!」
 
横にはGちゃんが付いてくれてるから安心だけど、焦って次の1歩を間違えれば、多分転ぶ。
 
それでも俺も足元に集中しなきゃいけないので、一度前を向く。
 
再び、後ろを向いた瞬間、
 
 
 
 
 
こんな感じで、阿武隈川に倒れ込む。
 
 
その後両手を広げてジタバタ。
 
巨大な羽根物。
 
どうやら岩につまづいたみたい。
 
横にいたGちゃん曰く、つまづいて2歩くらい耐えたけど持ち直すことができず、こうなったみたい。
 
ライジャケのおかげで浮いたし、そもそもが足着く水深、流れの弱い場所だし、Gちゃんのフォローで無事、膝までのルートに戻ったJ。
 
全身ズブヌレで陸に上がって先行していたSMBさんとTOMOくんに報告。
 
 

 
その後、みんなからNZクローラーの名をもらったJくん。
 
みんな笑って許してくれたけど、俺は許さない。
 
みんなごめんね、ホントにごめん。
 
 
 
その後も自分の非を認めないJ。
 
昔、檜原で安全策を怠って危険な目にあってるはずなのに、全然学習できてない。
 
 
安全な水深、流れ、ローカルがフォローに入ってくれてるから、みんなの中では笑い話だけど、俺は怒っているぞ!!!
 
我々は川に不慣れな事を自覚して、とにかく安全に一番気を使わなきゃならないのです。
 
 
二度とJを福島に連れて行くことは無いな、と感じた出来事(①)
 
 
 
 
 
 
 
次はTOMOくんのホームに。
 
俺がリクエスト。
 
急勾配を下るのは知っていたけど、やっぱあのエリアのロケーションが忘れられない。
 
 
 
 
水面がかろうじて見えるかな?
写真撮ったのがちょうど中腹だからこの倍くらいの落差をくだる。
 
 
 
 
どうよ、このロケーション。
たまんねー!!
 
 
ロケーションの良さとは裏腹に、魚からの反応は無し。笑。
 
 
そして下ってきたあの斜面を今度は登る。
 
足が上がらない笑。
 
このアクセスが初体験だと相当衝撃的なんだけど、前々回これ以上のものを経験してるのでメンタル的には無事でした。足はガクブルしてたけど笑。
 
 
 
最後のポイント。ウエーダ―死亡した人がいるのでナガクツでアクセスできるエリア。ちょろっとやって何も無しで15時ストップフィッシング。
 
みんな忙しいのに付き合ってくれてありがとう!!
 
 
 
その後は、16時にホテルチェックインして、17時に駅の近くに。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
なぜか塚田農場名物のミニ浴衣の女性スタッフが一人もいなくて、僕は激高しました。笑。
運営が変わったのでしょうか?
メニューも変わってたので、店員さんにオススメ料理を聞いてこの日初めての食事を楽しみました。
ビールは10杯くらいまでは数えてたけど、、、、多分二人で30杯くらいかな?笑。
 
その後、あんなに食って飲んだのに、ラーメン食いたい、ラーメン食べなきゃ寝られないと駄々こねる羽根モノがいたのでラーメン。
 

 
 
 
20時過ぎに帰宿、即就寝で翌日までぐっすりでした。
 
 
 
翌日は釣りはできなくてもいいと思ってたので(ウエーダ―使えない人もいるし)、阿武隈川沿いをゆっくりと北上しました。
 
そこでみたものは想像していたよりも酷い台風被害。
 
前日、どれだけ安全で被害が無かったエリアをガイドしてもらってたかを思い知りました。
 
みんなありがとう。
 
 
 
 
 
 
 
 
以前釣りしたことがあるエリアが壊滅的。
 
 
水面から10m以上高台にある道路にゴミがある。
 
 
 

 
 
 
 
 
以前、思い出フィッシュを上げたポイントも酷かった。
 
車を止めて、川を眺めていました。
足場は安全そのものだったけど、あまりにも景色が違いました。
 
まるで思い出も一緒に流されてしまったようで、とてつもなく悲しい気持ちに。
 
前見た時とはあまりに違う光景。
あんなに綺麗だったロケーションが台無しになるほどの泥汚れ、土砂崩れ。
 
 
悲しい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その時、トランクを開けて竿を出そうとするクソ外道羽根モノが。。。
 
 
 
 
 
 
 
 
どんな神経してるんだ、と本気で怒り、阿武隈川をあとに。
 
 
 
二度とJを福島に連れて行くことは無いな、と感じた出来事(②)
 
 
 
 
 
帰りは高速を使いたくないと駄々をこねる羽根モノのワガママで下道を宮城の川も含めて見ながら帰りました。
 
氾濫したエリアは限られているけど、どこも大増水の影響が色濃く残っていました。
 
 
帰路は掛かりにかかって6時間。
 
倍の時間をかけてしまいましたが無事帰宅して今回の遠征終わりです。
 
 
 
 
みんなにも会えたし、魚も触れました、楽しかったし、また行きたいと思ってます。
 
それでも甚大な被害を出した台風から1カ月経たない状況での遠征。
 
行かない方が良かったのではないか、という気持ちがやはりあります。
 
たしかに地元の方々では普通の釣りに戻ってるブロガーも拝見していますし、SNSには阿武隈スモールが登場しています。
 
それでもビジターが軽い気持ちでレジャーに行くべきではなかった気もします。
 
行く前にも感じていたはずのこの引け目。
その引け目よりも、みんなに会いたい欲求を優先させてしまったことがはたして良かったのかどうか。
 
 
ニュースで見る被害より生で見た被害の方が何倍もインパクトが強く、現在、少なからず自責の念に駆られています。
 
 
 
みんなにも迷惑をかけてしまったのではないだろうか、ましてやJというとんでもない野郎を連れていってしまったし。。。
 
 
 
 
現地のTVでは阿武隈ライン下りが再開したので、安心して観光にきてください、というニュースも見ました。
 
自粛を叫ぶ気持ちもわかるし、県外からの支援を兼ねた観光も必要な気がします。
どっちが良いかは分かりません。
 
すごく今は複雑な気持ちです。
 
もちろん福島だけではなく、全国的な被害があるので局所的な支援ではなく、広域な支援が必要なのは分かってますが、僕は福島が大好きなので福島のためになれることをちっぽけなことでもいいからしていこうと思います。
 
 
福島のみんなとは連絡を密に取って、「そろそろ福島来たら?」というタイミングになったらまた遊びに行かせてもらおうと思います。
 
 
 
 
最後に。
 
 
亡くなった方のご冥福をお祈りすると共に、
 
被害に合った方々が早く元の平穏な生活に戻れますよう願っております。