Iの悲劇 米澤穂信 | らちぇ@365日お金ぶん回します(株・スロ・徒然日記)

らちぇ@365日お金ぶん回します(株・スロ・徒然日記)

2006年1月2日ブログ開始、7月からは今の生活(投資家)です。FPS(フォートナイトとAPEX)、広島カープ、4000冊集めた小説が趣味。

 

 

一つの話を短編で区切っていて、最後にまとめになる話です。【I(アイ)】の意味はIターン(地方に住み込む)って意味です。決して(愛)ではありません。

 

 

脳の調子が良かったのか、気力があったのか散りばめられた伏線がかなり気づく事が出来て、最後の展開は早めにわかりました。しかし、それが展開がわかって面白くないではなく、結末を期待させるよいリードだと思います。

 

 

内容は誰もすまなくなった村落に市長が肝入りで全国から移住する人を募集する。それに携わることになった公務員【甦らせ課】が奮闘する。けど、中々問題は多くて引越しして来た人は様々な問題に直面していく。

 

 

フィクションであり、実際ありそうだなあと思う隣人関係、村のあれこれ・・・田舎という不便な土地の問題。行政の全てには行き届かない予算。ミステリーであり、社会問題の提起でもあったりと読んで考えさせられます。

 

 

一つ一つの問題が、さもありなんであり、そして謎解き部分は解決への方向性には様々な障害もあって・・・いやあ、公務員大変ですよw

 

 

正直、めっちゃ良かった。辻村深月の【かがみの孤城】以来の読後感の満足を味わいました。これ、超オススメです。文句なしの☆5です。