にゃんにゃんにゃんの日ですね 5 | 櫻葉小説~嵐と一緒に日向ぼっこ~

櫻葉小説~嵐と一緒に日向ぼっこ~

櫻葉・大宮中心の妄想BL嵐小説を書いています。
かなり偏った内容になっております。
ご理解のあるかたのみご覧ください。

たまに日常のこともつらつら載せてます。


※無断での話・内容転写利用禁止
※アメともピグともは受け付けていません

雅紀side


「な、なんなんだよ、これ!?」

 

「え。見りゃわかるだろ、猫だよ。はやく出ておいで」

 

なんかやたら甘い声で呼ばれてるけど・・・・

 

出ていけないよ、俺、ここから。

 

脱衣所で数分大声出してたけど効果なし。

脱いだはずの服は見当たらないし、これを着ろって言われてたのは覚えてるけど。

 

正気か、櫻井翔!!!???

 

なんでこんなもんがここにあって、着なきゃいけないのか皆目見当がつかないんだけど。

 

必死になって窓越しに訴えても、たいして納得のいく回答ではないし、拒否しても微動だにしないほど冷静な声しか聴こえない。

 

なんかの罰ゲームか!?

 

半泣きで、もう一度湯船に戻って茹ってやろうかと本気で悩む。

 

だけど、何を言っても効き目がないんだから、茹ったところで嫌な予感しかしない。

絶対翔ちゃんが俺を引き上げて朦朧としてる中、あれ着せられる・・・。

 

もう変態発想しか思い浮かばないよ、俺・・・・。

 

最大なため息をついて、嫌々猫耳、猫の尻尾、猫の手・足、なんだか露出の高いコスチュームを着こむ。

 

着たのはいいが、目の前の鏡を見ることができない。

なんなんだよ、この辱め・・・・。

 

脱衣所の中をぐるぐる回る。

どうしたらいいかわらない。

 

「遅すぎ。待ちくたびれた」

 

急にドアが開いた。

 

びっくりしてその場にしゃがみ込む。

 

とにかく自分自身を隠したくて両手で自分自身を抱きしめるようにしてくるりと背を向けた。

 

やばいやばいやばい!!!

 

急上昇で恥ずかしい。

 

これなら全裸でいる方がマシじゃねぇ?

 

「な~に可愛すぎることしてんだよ? 知ってる? 余計見たいだけだって」

 

後ろからの気配が近づいてきて、どうしたらいいか分からず、四つん這いになって逃げようとする。

「マジ猫だな。逃げる猫ってそれつかまえてくれって言ってるようなもんだぞ」

 

後ろからの声と付けた尻尾の付け根のお尻を撫でられ跳びあがった。

 

「翔ちゃん! やってること変態!」

 

首を回し振り返ると

「めっちゃ最高だな」

 

すごく満足げに微笑まれた。

 

「なんでこんな格好なの!? 俺の服は!? いつもなら出してくれてるスエットは!?」

 

「だってLINEで見せてくれるっていったじゃんか」

 

「それは猫の画像でしょ!? 本当は実物のほうがキュートだけど、連れては来れないし。いっぱい撮ってきたから向こうで見ようよ。でさ、まず着替えさせて」

 

「なんで?」

心底不思議顔を向けられる。

 

なんで不思議顔なんだ?

俺のが?いっぱいな気分だよ。

 

「いや、こんなん俺無理。勘弁して。画像のほうが可愛いから。機会があったら本物見に行こう、マジ可愛いから」

 

「やだ・・・っていうか無理」

 

やだってどうして? 無理ってなにが?

意味わかんない。

 

「俺を猫に見立てるほうが無理でしょ!?」

そう言って心の底から着替えさせてほしいと懇願するのに俺のことを抱きしめてキスしながら

「俺、動物好きだけどなんとなく距離感掴めないこと多くて苦手じゃん。雅紀猫がちょうどいい・・・」

 

俺、格好は確かに猫ですけど、猫じゃないですよ~。

どう見ても人。

っていうか、この格好をしてしまった時点で自分自身が危ない人みたいな感じが醸し出てる気がしてきたけど、今の現状が特殊なだけで、俺はいたって普通!

 

騒いでも動じない翔ちゃんに諦めたからとりあえず着ただけ。

猫、っていうワードがお気に召したらしいけど、この状況変だから!

唯一の救いはここには俺たちだけってこと。

間違っても他人が入ってこれる空間じゃないってことだけで・・・・。

 

「とにかく脱がせて・・・」

 

俺のことなんてある意味ガン無視でキスし続ける獣に心とは裏腹に諦めモードな俺。

 

「・・・・・・それはあとでな」

 

脱衣所で体中キスされまくってるってどんな状況?

俺は穏やかにのんびり猫画像で癒されるはずだったのに~!

あんまり止まらないキスの嵐に身をよじる。

それをまた逃げ出そうとしていると感じたのか

「俺だけのネコになってくれないの?」

 

拗ねた声と顔を向けられた。

 

「いつでも翔ちゃんだけのものでしょ、俺はっ」

 

もうって怒ってみてけど

「猫がシャーッて毛を逆立ててるみたいだな、かわいすぎるだろっ」

 

満面の笑みを浮かべて

「なぁ、猫の手使って『遊んでにゃ~』って言ってみ?」

 

人差し指で俺の胸をつついてきた。

びくん、とつつかれた場所が跳ねて「馬鹿~~~~~!」って叫んだら

何しても雅紀はまるで猫そのままだね、猫の日万歳だなってわけのわからないことを言い出した。

 

ああああ、もう!!!

絶対『遊んでにゃ~』なんて言ってやらない!






合格おは翔ちゃん


馬鹿でしょう?

馬鹿はわたくしですけどね

そんなの重々承知ですが、あえて言います。

馬鹿すぎるでしょう?



笑ってやってね




こんな感じで書いてるから、今回の話を書いてる最中はテンションおかしなまんまだったんだよね

そうじゃないと書けないもんね




次がラストです



最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです。





ご感想とても嬉しい。

読んでます、という報告だけでも嬉しい。

読んでもらえるって幸せだな。

ありがとうございます。





では

今日も気をつけていってらっしゃい




るぅ