覚えて来んしゃいって言われても
当時はスマホも無けりゃ
iPodも無い…

レコードかけて覚えるしかない。
伊万里で唯一のレコード屋さん
篠原レコード

俺《おっおばちゃ〜ん‼︎
レッレコードばくんしゃい‼︎

おばちゃん《レコードば って言うばってん
何のレコードネ?
ウチには売るほど有っけん
好いとっとば持っていかんね

俺《んにゃぁアメちゃんが
唄っとる紫の煙ば欲しかと‼︎
〔アメちゃんとはアメリカ人のこと〕
当時の認識 …
 東洋人以外はぜ〜んぶアメリカ人 汗…

おばちゃん《アメちゃんはそこら辺に有っよ
あんたが探して見んね?


俺は必死で探した。

                      
              無か…

なして無かと?…

       俺《おばちゃん‼︎
      無かばい‼︎


めっちゃ泣きそうになった。

おばちゃん《どらっ‼︎どけて見んね

おばちゃん
まるで銀行員がお札をを数えるが如く
物凄い勢いで探してくれた。

         おばちゃん《コイやなかと?

めっちゃドヤ顔で頭上高く掲げてた。

俺《そいそい、そいたい‼︎

お礼も言わず330円払って奪うように
持って帰った。


おばちゃん、
その節はありがとうございました。



さてレコードは手に入れたけど
それを聴く物が無い!

町の電気屋さんへ

俺《おじちゃん‼︎コイば聴く
道具無かと?》コイとはこれと同意語

おじちゃん《売っほど有っばい‼︎
と言って幅1メートルは有ろうかと言う立派な観音開きのステレオを指差して
そう言い放った。

俺《うんにゃ〜、そがんふとかとしか無かと?ふといと大きいは俺の故郷では同意語

おじちゃん《そいぎんたコイはどがん?
と言って高さ10センチ幅40センチ縦30センチ
位の電蓄を指差して
他はカタログで注文せんば無かよ

と言われ俺はとにかく時間がないので
俺《コイでよかと言って
いくらしたか忘れたけどそれを買って
家に帰った。


          いよいよである
俺は深く大きく深呼吸してを落とす





今夜はこのへんで
よかろうか…