転機 | My life is too absurd to be taken seriously.

転機

息子と年末に食事をした。
大学受験の参考書を買い与え、焼肉を一緒に食べながらのひととき。
只それだけ。

彼はポツポツと親戚の近況を話す。
お祖母さんが、手術が必要。
でも、お祖母さんの年金を宛にして生活していたお姉さんが手術代の無心に親戚
中に愛想を振り撒いている。
お祖母さんの年金はどこにいったという愚痴。
高校3年生と思えない話題。

お願いだから、同じ様な人生を歩まないで。
自分の足で人生を歩いて、自分のために人生を作りなさい。

そう彼に伝えたら、彼が 言った。

その為に、今必死に勉強してるんだ。
僕に少しでもお母さんの遺伝子が入っていることを期待したいんだ。

こんなことが言える息子にした父親達に感謝。
共に、もっと彼の人生に携われればよかったという後悔が押し寄せた。

"大丈夫、貴方は私の息子だから"

それは、自負したわけではなく、彼を励ます精一杯の一言。

もし、もしも、彼が私を目標にしてくれるなら、今年は俄然誰よりも繁栄する人生を歩もうと思う。

僕のルーツにはこんな一面もあるんだと、誇りに思ってくれる人生に変えようと思う。