リボーン | My life is too absurd to be taken seriously.

リボーン

コロナウィルスの影響。
世の中、あり得ない状況なのに。
人と人って、どうやって関わって行くのか考えさせられる。

彼氏を取っ替え続けの日々も懐かしく。
子供とのわだかりもでき。
とうとう私は今ひとり。

思い出すのは、田舎の一軒家で息子と二人きりだった昼間。
木に留まる鳥を、歩きたての息子と眺め。
リビングのレースカーテンがはためくのを抑えながら二人きり。
ふと横を見ると、手を繋いでいた息子がいきんでいる。
'オムツ替えようか'
声をかけて、小さな息子の手を引き部屋へと戻る。

人との関わりがない時間が続くと、昔の幸せな時間を久方ぶりに思い出す。
思い出してなお、ふと思う。

私にとっての豊かな時間の象徴とは、家族との時間だったのかと。

家族と共にする時間など、もう20年近く味わっていない。

40過ぎのこの歳まで、私はいったい何を大事にしてきたのか。
やるせなさと、哀愁で指の先がピリリと痺れる。

なりたい自分と、なりたかった自分に問いながら。
今夜もまた、誰とも喋る事なくネタのつきた夢を見る。