墓石の価格、なぜ安いのか?なぜ高いのか?を考えてみる。その② | お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

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墓石の価格、なぜ安いのか?なぜ高いのか?を考えてみる。

 

こちらの記事の続きです。

 

 

消費者の関心の多くは墓石の価格なんです。

 

私が会社勤めをしていた時、

展示場にお客様がいらっしゃいますと、開口一番

「墓石っていくらなんですか?」

 

ブログのタイトルにもなってる「墓石の価格」が気になる人ばかりで

 

「どの石がいいんですか?」

「雨の日にはお墓を建ててもらいたくないんですけど。」

 

などのように聞く人は一人もいませんでした。

 

ただただ「価格」なんです。

 

 

 

墓石本体価格に影響する事柄とは?

 

どれだけ金がかかっても国産高級石を使用して

立派なお墓を建ててもらいたいという客は限りなく皆無に近いのですが

 

価格が安ければ安いほどいいと言われる人にはたくさん会いました。

 

消費者の頭の中は「安い墓石」だけと言っても過言ではないと思います。

 

時々、良いお墓なら多少の費用はかかると考えられてる人がいるだけで

ほとんどの人は墓石の価格しか考えていません。

 

極端な話を言えば契約時に

「少し安くしてもらえませんか?」

と言わないお客さんはいません。

 

 

前記事の残りの項目について書きます。

 

 

 

中国から直接仕入れてるのか?商社から買っているのか?

 

世の中のシステムとして小売店は問屋から仕入れて販売しています。

 

最近は問屋が小売店になったりもしてますが

 

地方都市の石材卸会社が小売りも始めたりも。

 

あなたは地元の既存石材店でお墓を買いますか?

石材卸会社からお墓を買いますか?

 

富山県は石材卸会社は小売りをしてませんが

他店では販売しています。

 

とうぜん石材卸会社が小売りを始めたなら既存石材店は取引は止めますけど。

 

 

私がお付き合いしてる石材店でも多くの石材店は

中国から直接仕入れています。

 

安く仕入れたいというのではなく

良いものを仕入れたい

というのが本当の理由です。

 

しかし石材商社から仕入れないで直接中国から仕入れるのは
価格が安くなるのはもちろんですが他にもメリットがあり
 
ダマ(ボタ)が出たら写メで送られて製品にしてもいいかどうかを聞いてくれます。
 
石は自然のものですからダマ(ボタ)が全くでないことはなく
ダマ(ボタ)を完全否定してしますと
真壁小目など全く製品になりません。
 
仮組した後の写真なども送ってくれます。
 
第一石材さんは完成品をチェックしに中国に行かれます。
日本に送る前にチェックされるんですからトラブルなど全くないでしょう。
 
 
 

宣伝広告費を使っているのか?いろんな経費、展示場なども。

 
TVCMやインターネット広告、新聞チラシは抜群の効果があります。
 
そうでなければ高い宣伝費をかけるハズなどありません。
 
その経費はもちろん墓石を販売した中に含まれます。
 
 
企業というものはいちばん忙しい時期にあわせて社員を確保してるわけではなく
暇なときくらいの人員しかいません。
 
忙しいのに人が少ない、ブラックになるわけですよねえ。
経費をかけられないわけです、利益を確保するには。
 
 
店舗無しの業者は「ブローカー」などと既存石材店に言われますが
たまに良い業者もいることをお忘れなく。(私とか、笑)
 
とにかく「経費」を外すだけ外してしまえば
墓石販売価格は下がります。
 
 
 

お墓を建てる墓地はどんな墓地なんですか?

 
墓地の種類として
公営墓地、寺院墓地、民営墓地、村墓地(みなし墓地)
という種類があります。
 
  • 公営墓地・・自由に石材店を選べる。
  • 寺院墓地・・都市部はほとんど指定石材店が決められてる。
  • 民営墓地・・指定石材店が決められている。
  • 村墓地・・・基本的には自由に墓地が選べる。
 

もう誰も知ってますね。

 
石材店の多くは「競合」を嫌います。
 
いろいろ理由があるんですが競合したら極端に価格を下げてくる石材店が存在しますし
それに合わせて多少なりの「値引き」も必要になることでしょう。
 
利益が減るので嫌がるのは当たり前ですね。
それゆえ消費者には複数の石材店をまわって
見積もりをとって比較してもらいたいと思います。
 
 
指定石材店があるってどういう事でしょうか?
 
「指定石材店にしてもらえませんか?
その代わり手数料をお支払いいたします。」
 
指定石材店のある寺院墓地では手数料は確実に墓石価格に含まれていますね。
いくらほどか知りませんが。
都市部の寺院は駅から近いとか一等地にあるので魅力の一つとなってます。
 
 
民営墓地も確保するのにお金がかかっており
地方都市よりもっと多くのお金が都市部の民営墓地にかかっています。
墓石の価格が2倍以上になっても考えれば分かる事ではないでしょうか?
 
嫌なら止めるしかないでしょうね。
 
地方都市では多くの場合、2倍になるってことはありません。
(政令指定都市では一都三県並みの価格もありましたが)
 
名義が寺院になってるので
石材店や不動産屋が開発して名義貸しを依頼してるのか
寺院が自ら開発したのか、
分かりません。
 
村墓地なんですが基本的には石材店は選べますが
指定石材店が決められてることもあります。
 
 
指定石材店がない墓地だけが余計な手数料はありません。
 
ただ指定石材店がない寺院墓地でも
石材店があとからこっそり建墓料をもっていくこともあって
もちろんそのお金も墓石価格の中に入ってます。
 
消費者が調べようのないことです。
 
 
 

紹介料は発生するんですか?

 
寺院とかJ〇とか、葬儀社や仏壇屋、本家や知人・友人から紹介されたら
石材店はお墓が建ってから紹介料を持っていきます。
 
ほとんど数万円だと思いますが、
販売価格の〇〇%とか、寺院によってはけっこうな額が紹介料に。
 
 
本家や知人・友人の場合なら数万円です。
もらって断る人はおりません。
 
 
 

安く販売できるいちばんの理由は?

 
簡単です。
 
出来るだけ安く仕入れて、
出来るだけ儲けを少なくすればいいだけです。
(石の坊さんのスタイルです。)
 
 
石材店のほとんどが石材卸会社から仕入れています。
 
わざわざ高い商社から購入するケースは少なく
安い商社から仕入れてる場合が多いのではないかと思われます。
 
他社の建てた墓石と比べて石が負けたことはありません。
それでも聞いたら数十万円高かったとか。
 
 
 
安い理由として
安く仕入れて(水準以上のもの)
利益を少なくすれば安くなります。
 
 
 

墓石が平均価格より高い場合は?

 
高級国産石の事は考えないで書きます。
(本当に良い石は中国には渡らないし、
商社を通さないと手に入れることが難しいこともあるので。)
 
 
理由は二つあって
石材店がボッタくる場合と、良い墓石の場合です。
 
 
ボッタくり防止策は数社の見積もりを比較するしかありません。
 
墓石を販売している者として
「他社と比較してみて下さい」といえる石材店はいくらあるんでしょう?
 
どの石材店のHPにもブログには(ごく一部の石材店を除く)
「どうぞ我が社の販売価格と比較してみて下さい」
などとは書かれていませんよ。
 
 
 
良い墓石とはどんな墓石でしょうか。
 
良い構造で品質の良い石を使った墓石であると私は考えています。
 
構造を良くすれば才数が増えて価格があがる。
(富山は他の地域にくらべれば最初から構造が良いので関係ありません)
 
品質の良い石を使えば価格が上がる。
 
中国やインドの石には多少なりのキレイであるかどうかの見た目の差と
中国材では水はけが良いとか悪いとかの差もあって
見た目の良い石や水はけが良いなどの石は少し仕入れ値が違ってくることも。
 
早い話が安い商社から仕入れるか高い商社から仕入れるかの違いなんですが
見積書には
「良いG623」とか「普通のG623」ですという記述はなく
全て「G623」です。
 
時々あだ名をつけて書いてる石材店もありますが。
 
 
天目取り(私は石目を合わせると言ってますが)
をするかしないかで大きく価格に差が出ます。
 
天目取りをすると破棄しなくてはならない石もあって
その石も才数に数えます。
 
天目取りをしない、極端なことを言えば同じ原石からではなく
そこらへんに転がしてあるサイズがあう石なら何でも使ったり。
 
一般の人は分からないかもしれませんが
時々墓地で石目があっていないお墓を見かけます。
 
 
激安販売の中には石目を合わせない墓石もあるでしょうね。
 
 
庵治石が高いのは天目取りをして、
製品になるのは1割ほど、残りは捨てられるからです。
 
高級ブランドとして絶対譲れない領域なんでしょうね。