皆小学校の時は上手かったんよ。どっちか言ったら上位のグループに居た方だと思うの。

こんなに上手いなら将来どんなレベルになっちゃうんだろ、なんて思ったもんです。

あれから月日が流れ成長期の波に苦戦した子、指導やスタイルに納得いかずぶつかってしまう子、チームメイトの関係で悩んだ子、順調に育った子、監督に暗い部室に呼び出され『you、レギュラーになりたいならやっちゃいなよ』とジャニーされちゃった子、きっと些細なきっかけ1つでどんな才能があったとしても運命の歯車が狂ったりしてしまうんだと思うんです。

色んな道を経て高校年代最後、大半の子はここで365日サッカーに捧げるようなガチの競技生活には一旦幕を閉じます。最後の大舞台、選手権予選へと挑んだバックドロップ教室卒業生達。

試合に出れてない、予選早めに敗退、そんなケースが多く最早勝ち残っている子は居ない。ベスト32とかですら皆無。

予選を勝ち抜く事の難しさ、そもそも自チーム内でスタメンになる事すらも難しいって事を改めて痛感しました。

唯一フォローするならばチームの強さ≠個人の能力では無いって部分は強調しときます。いくら1人調子良くても相手が10人能力上回られてたら勝てないですからね。

そこは置いといて、あれだけ上手かった子達の最後がこんなにさっくりと次々と終わりを迎えるなんて…

高校サッカーって魔界過ぎじゃね?

別にバックドロップ教室の子達がレアケースじゃなくてそんな子達が何千人単位で流星群の如く大量にさっくり終わっていっちゃうわけですよ。

そんな魔界村にこの先息子が行くのかと思うと今更ながら辞めとけよ言いたい。
偏差値60超えてたら間違いなく勉強に全振りさせてたと思いますが、残念ながら偏差値∞の息子はそんな期待も出来ない。

100人を超えるような部員の中でレギュラーになるのは至難の技。3年間関東大会、インターハイ、選手権出場0なんてのが十分あり得るし、むしろその可能性の方が遥かに高いでしょう。

何人いようがピッチに立ってるのは間違いなく俺だ!絶対だ!俺より上手い奴が居るなら言ってみろ!みたいな自信の塊の子でもない限り難しいだろうなと。
息子はそんなタイプでは無いですし、そもそも高校選手権に興味すら無いでしょう。
それで貴重な青春時代の3年間をDとかEチームになるリスク高めでぶっ込む?
折角血の滲むような努力してレギュラー取ったと歓喜したら予選で2回戦敗退で終了…

やりきれんわ。
魔界過ぎだわ。
こんな世界超恐怖だわ。

そんな息子も来年の今頃には進路を決めなきゃならんのよね…

どないしよ