最近読んでよかった3冊を簡単に紹介します。
なお、紹介の順番は五十音順にしています。
「化学探偵Mr.キュリー7」喜多喜久
キュリーこと沖野春彦准教授が、四宮大学で起きた不可解な出来事の謎を次々と解決します。本作には7編の謎解きがあります。喜多喜久さんのアイデアは無尽蔵です。
「ガリレオの苦悩」東野圭吾
ガリレオシリーズの第4作。5話の短編集です。中でも「メタルの魔術師」と「悪魔の手」の話が秀逸です。一気読み必至です。
「玉村警部補の災難」海堂尊
玉村警部補と加納警視正の関わった事件を「愚痴外来」田口先生のもとで振り返ってみた短編が4編。第1話の「東京都二十三区内外殺人事件」以外は新作で、「青空迷宮」「四兆七千億分の一の憂鬱」「エナメルの証言」は、それぞれなかなか奇抜なアイデアで楽しめます。玉村警部補と田口先生に降りかかる災難も似た者同士。海堂尊の本を楽屋裏から見たようなイメージです。