Q 2016.7.5「☆P4が高いと妊娠率が低下し流産率が増加する!?」の記事について。
この結果では対象者にP4が10未満の方はいなかったということ、又、さらに過去記事で4以上あれば十分ということを示唆した論文について触れられていますが、P4に関する最新の見解はどうなのでしょうか。安易にP4補充をするのは気をつけた方がいいのでしょうか。
先月排卵後1週間後のP4の値が5.2と低値でしたが、測定値は変動があるため今周期また再測定しましょうと言われました。が、いろいろ自分で調べると、そもそも同じ周期でもP4の値は振れるし、その月によって異なるので、測定値云々よりも、念のため今周期からプロゲステロン補充をしてほしいと思ってしまっていました。なかなかタイミングで授からないのはそのせいではないかと思い始めています。P4補充には、心配な副作用が懸念されるとか、多くなりすぎると逆に良くない可能性があるとかならわかるのですが、もしそうでなければ、念のための予防的補充を積極的にどんどん行うべきではないかというのが素人意見です。
A 2016.7.5「☆P4が高いと妊娠率が低下し流産率が増加する!?」の記事でご紹介した論文は体外受精を行いホルモン補充周期で移植した場合のものです。タイミングや人工授精の際にも同じことが成り立つかは証明されていませんので、ご注意ください。
P4値については、下記の記事を参照してください。タイミングや人工授精については、チームリプロからの②の論文のみです。
①2018.9.12「新鮮胚移植における理想的なP4値は?」新鮮胚移植でのOPU+2〜3日目のP4値は18.8〜31.4ng/mL、OPU+5のP4値は47.2〜78.6ng/mLが良い
②2018.5.18「一般妊娠治療における黄体期のE2・P4の最小値は?」タイミングや人工授精の際の妊娠可能なP4値は5.6 ng/mL〜
③2016.7.5「☆P4が高いと妊娠率が低下し流産率が増加する!?」ホルモン補充周期での凍結胚盤胞移植日のP4値は~20 ng/mLが良い
④2015.9.4「☆黄体ホルモン濃度はいくつあれば良い?」着床との関連が示唆されているNCSは、P4値4.0ng/mL〜で出現
なお、このQ&Aは、約3ヶ月前の質問にお答えしております。