【ブログ上相談】漢方クリニック通院中・2軒目 よくならない-③ | アトピー脱ステ脱保湿☆札幌発キレイな肌をつくる漢方的生活

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札幌市西区二十四軒で漢方相談をしております、まつもとです。
アトピー性皮膚炎(顔・首・腕・脚・足・胸・腹・背中・乳首)の漢方治療と、食べるものを中心に、何に気をつけたらよいかといった、治し方・スキンケアから脱ステ・脱保湿についてご紹介いたします。

☆【ブログ上相談】漢方クリニック通院中・2軒目 よくならない-③

 

こんにちは、まつもとです。


引き続き、読者の方からいただいたご質問にお答えする「ブログ上相談」です。


3記事目の今日は、「痒疹ができて月経が変化したのはなぜか」を考えて見たいと思います。


ご質問くださったのは、京都府在住S.Kさん、30代の女性です。


いただいたご質問の、該当部分は、こんな感じ。



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漢方クリニックに通いだして9ヶ月経った時、突然今まで出ていないところにみるみる湿疹ができ始め、頭から足まで湿疹が出てきて「痒疹」と言われました。


アトピーを治しに行ってるのに、さらに「痒疹」と言われてショックと絶望感を感じました。


また、痒疹ができる前は、月経は普通でしたが、できてからは日数も短く量も減りました。


 <一部省略・改変しております>



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アトピー性皮膚炎の方の何割かは、痒疹を併発しておられます。


痒疹とは、アトピー性皮膚炎の湿疹(プツプツ)よりもちょっと大きいポコポコが、身体のあちこちにできるもので、腕や脚によく見られます。


原因は、「掻くこと」で、痒みに部分を掻いているうちに、身体が「守らなきゃ!」とがんばって角質を厚くして掻かれることに対抗しようして起こります。


掻くことから身を守ろうとして発生するポコポコなんですが、これがまた、究極に、「痒い」!!


力を入れて掻けちゃう、肘から下の腕や、膝から下のすねに、よくできます。


もちろん、全身どこも痒くて掻いてしまうので、お腹や背中など、どこにでもできる可能性があります。




これは、治療の失敗というよりは、痒みが鎮まるスピードと、毎日の痒みに掻いてしまって皮膚ががんばっちゃうスピードとの戦いです。


アトピー性皮膚炎のお手当は順調であっても、あまりの痒みに掻いていると発生します。


痒疹は、中医学的には「強い風」と「毒の塊」なので、風を追い出して解毒し、塊を散じるお手当をします。


アトピー性皮膚炎のお手当と共通項がありますし、まつもとのところでは漢方薬では同時進行でお手当します。


「風」対策をすれば痒みが減って、掻く回数も減ることが多く、2~3ヶ月で治まってくることが多いです。


ただし、イライラするできごとなどに出会って痒みが増し、掻く回数が増えるとまた再発するので、再発したらまた痒疹対策モードに切り替えて対応します。




で、肝腎の月経との関係ですが。


直接の関係はないと思われます。


が、それまでの数周期、多分ですけど、アトピー性皮膚炎のお手当はあまり順調ではありませんでしたよね。


アトピー性皮膚炎は、痒いし、皮膚も損傷するので回復にも材料が必要、つまり、身体の消耗が大きい状態です。


ここでイメージしていただきたいのですが、皮膚を張り直す材料と、子宮内膜の材料、卵巣で卵包を育てる材料は、同じものを使います(「血」というヤツです)。


炎症や掻き壊しで皮膚を修復しないといけなくなると、血をどんどん消耗しますから、その分子宮内膜や卵巣で血が足りなくなってくる、これって本当によくあることです。


さらに、順調によくなってこないと、不安になりますよね。


不安があると、いろいろと考え込んでしまいますが、脳がものを考えるときの燃料も、「血」だと中医学では考えています。


考え事が加わると、血の消耗ペースが速まり、結果、月経周期や経血量に影響するのです。




Sさまの場合、「痒疹ができるほど痒みが激しい=症状が強い、よくならないことへの不安」は、血を消耗させ、同じタイミングで月経に影響が出たと考えられます。


が、正常な月経期間(出血している期間)は、「3日、5日、7日」と言われます。


後半ダラダラ続いていたのが、キレよく終わるようになったなら、悪いことでもありません。


いずれにせよ、お手当の後半、丈夫な美肌再生の段階になったら、同時に自動的に子宮内膜や卵巣も丈夫になっていきますから、ご心配要りませんよ。


あ、もちろん、こういう、「治す仕組みと順番」を理解し、実行できる先生にご相談してないとそうなりませんので、念のため。


では最後、痒疹を治すための漢方薬についてのご質問への回答です。


→→【ブログ上相談】漢方クリニック通院中・2軒目 よくならない-④へ続きます





アトピーを治したい方のための、正しい食べ方(食養生)は、こちらで学べます。



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