豊岡。
たぶんこの仕事してなければ絶対行かないであろう場所。
姫路の系列の人ではあるが、大会やその他で会って存在は知っていた。
いろいろな事情が重なって、今回豊岡のイベントに講師として呼んでもらった。
たぶんその、いろいろな事情というのがなければ声もかからなかったと思う。
まぁそれはいいや。
調べてみると、交通手段的に相当不便な場所であることがわかった。
甲府を10:36に乗って、やっと17:46に豊岡に着く。
甲府→松本→名古屋→京都→豊岡というルート。
沖縄でも北海道でも、飛行機に乗っちゃえばそんなにはかからない。
もしかしたら日本で有数の時間のかかる場所かもしれない。
街の規模で言えば、韮崎くらいの感じかな。
初日の夜はついて早々、打ち合わせを兼ねた食事会。
勢いのあるそのトークに圧倒された。
夜、同僚と部屋飲みして、翌日本番。
この日は2回出番があって、そのうち一つは新ネタおろしだった。
9:00から16:00までそこにカンヅメ状態。
まぁそれもいいか。
終わって、ちょっと寄り道をするスケジュールを立てていた。
天橋立。日本三景のひとつ。
ここに行くことは、豊岡と同じくらい難しい。
この流れで行くことができればこんなに都合のいいことはない。
ということで。
豊岡から天橋立までは約1時間。
JRではなく、京都丹後鉄道宮豊線 西舞鶴ゆき
ここから?
おお・・マジか。
16:46発の普通列車に。
その後特急もあったけど、単線で抜かれもしないというのでこれに。
乗り込んでみると・・
思ってたんと違う。
なんだこの、レトロ風情を演出するインテリアは。
わずか1両の単線の電車とは思えない・・。
ネットの電波もほぼなく、ボーっとして過ごすしかなかった。
地元の小学生のサッカー小僧たちがたくさん乗ってる。
途中の駅でお母さんの迎えのところに降りていく。
途中からは日も暮れ、少ない乗客を乗せて約1時間。
鉄郎とメーテルと目の光る車掌さんが出てきそうな世界観。
天橋立駅着17:59。
大きなリュックを持った外国人観光客がたくさんホームにいた。
駅舎は比較的新しく、しかしそこを出た街のあかりはほぼなかった。
この日の宿は旅館。
部屋に風呂もなく、トイレも共同だった。
まぁたまにはこういうのもいい。
ところで、駅からここまで徒歩約5分。
その間に店の明かりがなかったのが気になる。
ほぼ、閉店後のお土産屋さんだった。
旅館に着き、おかみさん(?)に夕食を食べるような所があるかを聞くと・・
すいませんここらへんにはほとんどないんです・・との答え。
マジすか・・?
まだ夕方6時なんですけど・・
観光地ですよね。日本三景ですよね。
やっぱりあの電車で違う世界に連れてこられたか?
令和の日本とは思えない。
ネットで探してみる。(もはやネットも通じないかと思ったが)
近くに団体客用の大きなホテルがあって、そこにレストランがあった。
あるじゃん。
一応そこに目星をつけておいて、駅の向こうまで歩いてみた。
が、おかみさんの言う通り、ほぼ店はない。
夜は商売にならないということか。
引き返してきて、そのレストランに。
ぐ・・。
高い。が仕方ない。
ステーキを食べようとは一切思っていなかったが、そんなメニューばかりだった。
イベント疲れが響いたのか、ものすごく眠い。
風呂に入って翌日のプランを練り、就寝。
朝食。ザ・旅館。
部屋の窓からの景色はすべて天橋立向きの好立地の旅館だった。
午前中のうちにできるだけ回りたい。
ので、9:00にはチェックアウトした。
まずは、天橋立ビューランドへ。
駅を越え、リフト・ケーブルカー乗り場へ歩く。
晴れ間が見えてきた。
寒いけどケーブルカーよりも早く行けるため、リフトを選択。
天橋立ビューランド・飛龍観展望へ到着。
どかーん。
日本三景・天橋立。
股のぞき台があって、そこから言う通り見てみた。
天に昇る道として見えるとある。
そういう意味でこの名前になったのか。
たしかに不思議な地形としか言いようがない。
なぜこんな細い松の道が海の中に通ったのか。
リフトで降り、今度はこの松の道を徒歩で渡り切る。
その前に。
「三人寄らば文殊の知恵」の知恩院へ。
右側の写真は「知恵の輪」。
息子にお守りを購入。
ここまできたら知識より知恵の方が重要かもしれない。
そして、いよいよ天橋立に突入。
全長1600メートル。
約1時間かけて踏破した。
その先にある、元伊勢籠神社。
天橋立が天に昇るための道という事を考えると、この場所は高天原ということになるのか?
境内は撮影禁止との事なので、外からの写真のみ。
ちょうど今の御朱印帳が埋まるため、ここで御朱印帳を買った。
都合6冊目の御朱印帳となる。
ここでも息子にお守りを。
猿田彦命はみちひらきの大神。仕事や学業をいい方向に導いてくれるという。
帰りは遊覧船で。
さっき歩いてきた道をわずか12分で戻る。
腹へった。
この時点で13:10。
昼は何にしようか考えてなかった。
が、京都行きの特急の時間が13:47。
一日に4本しかない特急はしだて。これは逃せない。
駅構内のコインロッカーに預けていた荷物を取り出すために、とりあえず店を探しながら歩くも、どうも簡単に入れるような店がない。
あっても、団体客を受け入れるような大きな座敷のような所ばかり。
貸し切りで個人客は入れてもらえない。
ならば駅でとも思ったが、なにか食べるような店が全くない。
なんでよ。
不思議な観光地だわ。
あ。
お弁当のテイクアウトののぼりを見つけた。
かに弁当1,500円。
これも関西弁の夫婦がカニをごっそり注文して、しかもカードが使えなくてゴネて、現金取りに車に戻ったりをやきもきしながら待つという運の悪さ。
やっとのことで弁当を買う。
バイバイ、天橋立。
また来たいけど今度はいつになるか・・。
特急はしだて4号に乗る。
楽しみにしていたかにめしを。
すくないw
たしかに旨いけど、昼飯には少なすぎた。
ということで、一路京都へ。
つづく。