今年の12月に三省堂の国語辞典が8年ぶりに改訂されまるというニュースを見ました。3500語の新しい言葉が加わる一方で、辞書から消える言葉も1700語あるそうです。

 

その中に「スッチー(スチュワーデス)」も入っているとのこと。私が入社したころは、スチュワーデスと呼ばれていました。新聞の求人欄には「日航スチュワーデス客室乗務員募集」と出ていました。今のようにインターネットもない時代、求人情報は新聞でした。

 

入社して間もなく、スチュワーデス物語が放送されました。堀ちえみさんが演じた訓練所の様子はかなりリアルに描かれていました。私のような東京や神奈川、千葉に実家はある人は寮には入れないので、寮での生活を描いていた訓練生の生活とはかなり実際とかけ離れたテレビ番組とはなっていましたが。それでも、あの番組の影響は大きかったようです。スチュワーデスの存在や職業がかなり知られるようになり、飛行機の大型化、路線の拡大で、スチュワーデスの数もかなり増えました。そんな中、スチュワーデスを短く「スッチー」と呼び出す人が多くなったようです。「美雪さんはJALのスッチーだったんだ」などと言われていましたが、この言葉を知る人も少なくなってきたのですね。今はCAという人が多いですが、JALではCA(キャビンアテンダント)を英語ではフライトアテンダントという言い方をしています。

外国人にCAと言ってもなかなか通じません。

Flight attendant ,  Flight Crew , 

Flight cabin attendant といえばグローバルに通じます。

それにしても、言葉はどんどん生まれ、どんどん消えていくもの。時代とともに変化していくものなのですね。

三省堂国語事典では「コギャル」「コレクトコール」も削除されるそうです。アメリカに電話をするのに3分5000円だった時代。母にコレクトコールを何度もしたことを思い出します。

 

南周りで、体調が悪くなってUAE(アラブ首長国連邦)のアブダビのホテルで1週間ダウンしたことがありました。その時、日本にコレクトコールで電話をしようとしたら、まずは、オペレーターに申し込み、確か8時間後ぐらいにやっと東京と話ができたということを思い出します。

今は海外と無料で電話ができるなんて当時から考えると夢のようです。こんな環境だったら、どこにいても繋がっていられるのですから、あまり寂しくもないのではと思います。

 

先ほど、ロサンゼルスにいる妹と話をしましたが、妹の姑が亡くなり、教会のお葬式(サービス)はZOOMでするので、朝、6時だけど参列する?という内容でした。コロナ禍ということもあり、たくさんの人が教会に集まることができないからとのこと。東京にいて、LAの教会とも普通に繋がることができるなんてすばらしいですね。
これからますます、世界が小さくなっていくのだと実感しました。