新玉ねぎは乾燥玉ねぎにはなりませんよ | 無農薬•無肥料•自然栽培 めぐみ農場

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農場の気まぐれなブログです。

以外と知られていない、その違いです。

僕ももちろん知りませんでした。
どうでしょう過去新玉ねぎを買った記憶がありません。

この春に市場に出回る新玉ねぎ、ですがこれは秋から市場に出回る
茶色い皮に包まれているあの玉ねぎっぽい形をしたものとは
別な種類なのでございます。

この新玉ねぎが、乾燥玉ねぎになると
勘違いされている方、多分ですが結構いらっしゃると思います。

スーパーではそのような表示や説明は一切ありませんからね。

新玉ねぎ、は商品名であってこの新、は多分売り手側がつけた名称でありまして
新玉ねぎ、という品種の種はありません。

早生品種のものが新玉ねぎ
中晩生のものが乾燥玉ねぎ

です。

種類が違うのです。


新玉ねぎの産地というものがいくつかありまして
その一つがここ愛知県なのです。

愛知の中でも碧南市がそれを担っているようです。
半田市の方も盛んなようです。
この太平洋海側では出来易い環境になっているようです。

西尾市ではほとんど栽培されていないようなのですが、
過去に碧南市の農家の方が当農場の過去、研修農場時代に
この新玉ねぎを着手してから、当農場付近でも
新玉ねぎを作られる方がちらほらと出てきたらしいです。

と3年前に作り方を教えて下さったその碧南農家さんからお聞きしました。

だいたい4、5月前後に出荷のピークです。
6月に入りますと梅雨と高温になり
中晩生の品種の品質管理が大変難しい環境となってきます。

今の玉ねぎは高温と水に強くありません。
逆に低温と乾燥に強いのです。


玉ねぎの需要はかなり高く問い合わせが非常に多くて
ちょうど無くなる夏から冬に欲しいとのお問い合わせがありますが、
乾燥玉ねぎの場合、こちらの地域ではそういう事情から栽培したくとも難しいのが現状です。

北海道は春に種まき、定植して秋に収穫。
梅雨もほとんどなく冷涼な気候と広大な農地の為
もの凄い乾燥玉ねぎの産地となっているのです。

逆に豪雪の為秋の種まき定植の春収穫の新玉ねぎが
やはり難しいのかもしれません。

私ももし今後、自然栽培の乾燥玉ねぎを作るとしたら
北海道で農地をお借りしてチャレンジしたいと思っています。


特に自然栽培は適地的作がキーワードとなっております。


ちなみに新玉ねぎは収穫から1ヶ月ほどで食してほしいですが
やはり自然栽培は腐りにくく、昨年、当農場で春一番に収穫した
極早生の品種の新玉ねぎが、普通に7月の真夏でも保存が効いていました。

小さすぎるのは規格外で出荷がしにくいので
自家消費分で残しておくのですが小さいものほど
乾燥しやすいのか、長く保存が効くようです。


というわけでめぐみ農場の新玉ねぎ、
今年もよろしくおねがーします!