帰国してちょうど丸二年経ちました。
二年も経ったのか、二年しか経っていないのか。
それにしても香港が大変なことになっていますね。
いくらなんでも催涙弾はアカンと思うのですが…。
報道を見ていても、本当に2年ちょっと前まで自分があそこにいたなんて、実感も湧かなくなってきました。
6年もの間、毎日のように歩いた道も、遊び歩いたエリアも、見慣れたはずの風景も、懐かしいと思うわけでもなく、不思議なもので何も感情が湧いてこない。
ただ、今こうやって日本で日常を過ごしていることに比べたら、毎日がとても大変でいっぱいいっぱいで感情の起伏も激しくて体調も崩したりしていたけど、深く落ち込みまくるかわりにどこか常に前向きな気持ちも持っていた。
今となっては味わうことの出来ないような、本当に「エキサイティング」な日々を過ごしていました。
またあんな日々を過ごすだけの気力も無く、日々穏やかに過ごしていきたいというリタイヤ感全開な発言をしてしまう自分がいますが、結局のところ日本にいてもあれほどの日々を過ごすことは良い意味でも悪い意味でも不可能なんです。
社会構造が違うし、国民性も違うし、一言で言えば香港にいた頃のように必死で仕事しても日本ではリターンが見込めないというのもありますし、遊ぶにしてもあんなにテンション上がる環境はありません。
何処にいて何を選んだとしてもそれは自分の責任で、今いる場所で今やるべき事をやる。
それだけなのだと思うようになりました。
これから先、どこかに行くことがあるのなら、時が自分を選んでくれた時なんだと思います。
あれほど嫌いになって出て行った香港ですが、あれほど好きになった場所でもあります。
二度と行かないと悪態ついてはみても、いつか行ける自分になりたいとも思うし、行きたいと思う魅力を持っている場所であって欲しいです。
「生む」という大変さはあるにせよ、生まなければ育ちもしません。
昔の輝きを失ったままの香港じゃなくて、私が好きになった頃の香港以上の香港というか別の角度で攻めてくる香港みたいに生まれ変わって、ドヤ顔で「YOU 来たかったら来ちゃいなよ」とかまして欲しいのです。
転がる石に苔は生えない。
転がってなかったから爆発したんだと思いますモン。
「あれ?案外素直なんだね。」って感じでしたからね。
北京五輪の時なんて、完全に中国万歳感凄かったし…。
「嘘…信じられない…。」ぐらいの勢いで下手糞な中国国歌を高らかに歌いながら中国選手の金メダルを祝いまくってましたもん。
祝うのはいいんですけどね、、、あ、案外従順なんだ、、、っていう、、、、。
上がイギリスだろうが中国だろうが、香港は転がり続けてツルンツルンでいたら香港らしいし、こうやって声を挙げた事にこそ意味があると思います。
個人的にはね、セントラルとかよりいっそ口岸を占拠しちゃえばいいのにって思うんですが、、、駄目か、、、。
「もう行き来しない!お前らとは行き来しない。お前がその気なら塞いでやるぅ!!」って感じで、、、駄目か、、、。