医学部入試、特に地方の面接試験において、「医師が不足している僻地で働き、地域医療に貢献したい」と嘘を言い、面接官の印象を良くして医学部合格を果たそうとする受験生がいます。狙い通り合格して医学生になり、さらに医師免許を取ったら、面接試験での発言はどこへやら…元の都会へ戻って初期研修を受けます(自治医大や地域枠合格者は除く)。彼らは、最初から医師免許泥棒するつもりで、地方の医学部を受験しています。地方の医師不足の犯人です。

 

よく、地方の医師不足の原因は、初期研修制度の導入にあると言われてます。卒業後、自由に研修先を選べるようになったからです(マッチングという枠組みはあります)。しかし、初期研修制度の導入に関係なく、面接試験で「卒業後は○○県に残ります」と発言した人間が本当に○○県に残ってくれれば、今みたいな地方の医師不足を招かなかったでしょう。医学部入試での地域枠の拡大もなかったかもしれません。医師の偏在の原因は、初期研修制度の導入だけではなく、嘘つき医学部受験生にもあると思っています。

 

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嘘つきシリーズ2019 その7 慌てて作ったその志望理由、本心ですか

 

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