まもなく夜が明ける
黒のベールはゆっくりと濃紺の色に変わりゆく
はやいはやい
空はもう薄明りが射してきて夜は昨日の過去に去ってしまった
明けゆく空はもう早朝の薄墨色から無色透明となり
黄色がかった薄いオレンジの色に変わっている
濃紺の空から薄桃色を覗かせて 濃いオレンジの日の出の光が射して来る

私は変わりゆく丸い青い星に立っているのを感じる
日本中の夜があけてゆく 日本の裏側は深い眠りについている

無音の闇は 朝を告げる小鳥の囀りと新聞配達のバイクの音にとって変わる

いつもの朝新しい朝
私の新しい仕事がはじまる
記して行こう 永久の眠りが来る前に

私はここに何をしに来たんだろう
いいえそう言ってる暇はない
すっかり朝になっているのだから

ごはんですよ
ごはんの炊ける音がする
味噌汁の香りが漂ってくる
包丁を叩く音が響いてる

ごはんを食べる人がいるのだ
私を待ってる人がいてる
朝餉の時間はやって来た
朝陽を浴びて いただきます