大海原 ここは片隅 岩場の黒い砂

潮風に 吹かれてひとつぶ貝を掘り当てる


ノルマ10! 若き父 号令かけて 子が探す

貝見つけたよ!

歓声海に こだまする


碧き海 繰り返す家族のいとなみ 見続けよ

青きほし 回り続けよ 未来の子へ

このほしで 人に生まれた きせき 描き続けよ


大海原 ここは砂浜白い砂

果てしなく続く砂浜 老夫婦が

足を引きずる妻の手を 引いて海辺を歩いている

頬吹く潮風 昔を洗い流してくれ


海沿いに 居並ぶ大木 松並木

私が生まれる 遥か前 海辺に芽吹き 立ち続けている

私が死んでも生き続け 荒れ狂う海を 守り抜け


耳を澄ませてごらん

波の音が聴こえるよ

むかしむかし 母の胎内にいた頃のようだ


海は傷ついて絶望した私たちを

大きく大きく おおい包んでくれる


この青い海を守りたい

この青い空を守りたい


青と青 海と空

この青守りたい いついつまでも



※ 過去の詩を一部手直ししました。