美容室の「裏事情」を消費者である素人の方は知りたいのです
「最近は、縮毛矯正のお客さまの要望も多種多様になってまいりました。
太いお髪でシャープなまっすぐ感を求めるあなた様には1つ目のお薬がとってもOKです。
あまりまっすぐすぎちゃうのもいやなのよね~、風になびく自然のやわらかさが欲しいの!
というあなた様には、2つ目の酸性のお薬がピッタリ!なの。
もうひとつのお薬は、2つのお薬のいいとこどりといったところでしょうか?!
実は、美容室の縮毛矯正のお薬も、各メーカーさんから何十種類も出ているのです。
そのお薬もそれぞれ特徴がありまして、その中からエープラスのお客さまにピッタリなものを選ばせていただいた結果がこの3種類のお薬というわけです。
これらのお薬は種類によって、あなた様の髪質によって全く違う仕上がりになっちゃうの!
それには、ワケがあるんです。今日は、そのひみつの一部をご紹介しちゃいましょう!
それは・・・・」(ここで理由を説明)。
裏面には、既存客の喜びの声(証拠)を載せています。
このような内容で、チラシを出したところ
チラシ折り込みのその日から、縮毛矯正をされる新規のお客さまがゾクゾクいらっしゃったのです。
また、お電話の問い合わせやご相談が多くありました。
お電話の質問内容は、毎日お客さまの縮毛矯正をしている経験から答えるだけで、私たちスタッフを「信用して」新規のお客さまが来店くださったのです。
お客さまは決して難しいことを聞きたいのではなく、美容師が当たり前に思っている美容室のある意味、「裏事情」を、消費者である素人の方は知りたいのです。
それを、わかりやすくチラシで答えてあげるだけでとても喜ばれます。
疑いの気持ちを抱いている消費者
そもそもこのチラシでは、新しいメニューキャンペーン、安売りはしないことは以前から申し上げています。
先日の、キャッチコピーを思い出してください。
そうです、目を引くインパクトが必要になります。
「なぜ?なぜ?」と思わず聞きたくなってしまうような。
人は整っているものにはあまり目がいかないのです。
少し傾いていると人は「アレッ?」と目が行くのです。
よく目にすることばではなく、「エッ?」って感じることばで目をひきつけておいて、次につなげる。
チラシの内容は、疑問を投げかけて、その疑問を解決する。
この繰り返しなのです。
チラシでお店側が書いたことに対して、すぐに納得してしまう消費者は稀でしょう。
「このパーマをかけるとつやつやになります!」というコピーを見ると、ほとんどの人が「ホントかな~?」「どうしてつやが出るの?」「パーマをかけてつやが出るなんて信じられないわ~」って思ってしまいます。
これを読んでいる美容師のあなたも疑問を抱きましたよね?「もしそうだとしたらいったい、どんなパーマ液を使っているのかしら?」って。
これが、チラシ(店側)の書いたことに対する疑問。
「パーマをかけてつやが出るんです」「へ~そうなの~。」ってその場で納得来ちゃう人はそうはいないでしょうね。
理由も、確信もないのに、「それじゃこの美容室に明日行こうかしら!!」って即決できないですよね?
そこに書いてある内容の「理由はなぜなのか?はたして信用してよいのかどうか??」そこが解決できなければ。
パーマで8000円、10000円もの大切なお金を払うのですから簡単には来店しませんよね。。
そのような疑いの気持ちを抱いている消費者の心理を踏まえて、チラシの本文を書くのです。
続きは次回に、、
個人美容室では小さなボートで一本釣の手法が最適
先日折り込んだチラシでは、次のような内容を書きましたら、新規の縮毛矯正のお客さまがゾクゾクいらっしゃいました。
その内容とは・・・。
まず、キャッチコピーは、
「エープラスの縮毛矯正のお薬はなぜ?3種類も使っているかというと・・・。」
そうこれが、チラシの題名。
よくある、「エレガントなあなたを演出!ストレート&カールキャンペーン!!」
とは、大きく異なりますね。
そうなのです。後者では、そのようなことばは、消費者には見慣れているのであまり目が留まりません。(特にうちのような小さな美容室では、ネームバリューがありませんから)
小さな美容室には、小さな美容室なりの方法があるのです。
大手の真似をすると痛い目にあいます。
大手では、一度に多くのお客さまを集める目的、そして手法があります。
人手も多く抱えていますし、フォローのシステムもしっかりしていますから。
年間の広告予算も当然、計上してあります。
そして、過去のデータもあります。
どの地域に何万部折り込むと、どのくらいの新規客が来るかは計算上ある程度予想がついています。
更にクーポン券を付けて、お客さまに持参させることにより、毎回レスポンス率も計算されています。
そのデータを基にチラシ広告を制作し折り込むのです。
また、年間の折込回数も計算していますので、相対的な費用対効果計算も当然出来ています。
そのような仕組みがあっても、なかなか同じようなレスポンスを得ることは難しいのです。
過去、広告業界ではチラシの反応率(レスポンス率)は1%~3%といわれていた時代もありました。
ところが現在0.1%~0.001%とも言われています。
そして、年々レスポンス率は下がり続けているのです。
それもフルカラーのキレイなチラシで。
それなのに、その辺の計算を全くせずに、小さな美容室が大手のチラシの内容だけ真似ても採算は取れることは稀でしょう。
年間に折り込む回数も、計画されているわけではなく、思いつきや、「最近売り上げも少なくなったのでチラシでも入れてみようか?」では・・・。
出せば出すほど赤字は膨らむ結果が待っています。
ということは、出せば出すほど、広告屋さんだけが儲かるようになっているということです。
このように大資本の美容室のチラシには、氷山の水面下の目に見えない儲かる仕組みがしっかりと出来ています。
ただ単に目に見える大手サロンの氷山の一角の内容だけを個人店が真似ても、広告業者さんが儲かるだけなのです。
大手美容室は、大きな船に乗って、投網で魚を取るようなものですから。
個人美容室では小さなボートで、一本釣の手法が最適なのです。