団地の4階にある我が家。

 

時々スズメがベランダにやってくることがあります。

 

窓を開けっ放しにしておくと部屋の中まで入ってくることも。

 

お天気の良い日、ベランダの端っこにとまるスズメを見ていて

 

思い出すのは母のことです。

 

 

 

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今から12~13年前のお話しです。

 

ようやくやってきた週末のお休み、

 

ゆっくり寝ていると台所から母の呼ぶ声が・・・

 

 

 

てるちゃん 「(とても小さな声で)みっちゃん!ちょっと来てん、はよはよ!」

 

みっちゃん 「はぁ~?な~ん?」

 

てるちゃん 「あ~っ!逃げたぁ~しょぼん

 

 

 

ベランダに来ていたスズメたちが私の声に驚いて一斉に飛んでいきます。

 

 

 

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わずかながら認知症の症状が出始めていた母。

 

以前から小さいものや可愛いぬいぐるみなどが好きだったのですが、

 

この頃からますます可愛がるようになり、まるで優しい子どものようでした。

 

ある日のこと・・・

 

 

 

てるちゃん 「ベランダにね。お米の粒を少しだけ撒いたんよ。」

 

みっちゃん 「へ~そうなん。」

 

てるちゃん 「そしたらスズメが嬉しそうにチュンチュン鳴くんよ音譜

おばあちゃん、ありがとう。って言いよるんやないはてなマーク

 

みっちゃん 「・・・」

 

 

 

いやいや、そんなことはないでしょう。と思ったけれど、

 

ずいぶんと嬉しそうにウキウキしている様子を見ていると、

 

ま、そういうことでもいいかな。

 

 

 

ところがある日、ベランダいっぱいにスズメがわんさか!!!

 

よく見ると、お米がこんもりと湯のみ一杯分くらい置いてあります。

 

 

 

みっちゃん 「お母さんっ!」

 

 

 

スズメがどんどん増えていくのを見て嬉しくなった母が

 

大盤振る舞いしてしまったのでした。

 

 

 

みっちゃん 「お母さん。

私もがんばって稼ぐけども、スズメのお宿までは養いきらんよぉ・・・おにぎり

 

てるちゃん 「そうやね。

あんたが一人で一生懸命働きよるのに・・・ごめんね。もうやめるね。」

 

 

 

しょんぼりしているのを見ると可哀そうになってしまい。

 

 

 

みっちゃん 「あ、いや、やめんでもいいんよ。少しやったら。」

 

てるちゃん 「ほんとはてなマークじゃあ10粒にするねラブラブ

 

みっちゃん 「はいはい。。。(ちゃんと覚えててね)」

 

 

 

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こんなやり取りが懐かしく、

 

ベランダに来るスズメにお米あげてみようかな、と思ったりします。

 

「チュンチュン♪お姉ちゃん、ありがとう。」って言ってくれるかなニコニコ

 

 

 

・・・あ、「おばちゃん、ありがとう。」だった( *´艸`)