今月に入ってからの出来事です。
勤務先の病院で目にした一人の男の子のお話し。
翌日の手術に備えて麻酔科医との面談にやってきた男の子。
3歳でお父さんと一緒です。
これがまあ落ち着きのない子でして、少しもじっとしていません
医師との面談の間、面談室の中をウロウロ、お父さんの膝の上でもじもじ。
仕方ありません3歳ですもの。
お父さんは物静かで落ち着いた感じの方でした。
手術当日、病棟からの廊下に姿が見えました。
ご両親、担当医、看護師と一緒で、なんと先頭を切って元気に歩いてきます
受付の前ではピースサインを決めて笑顔で記念撮影。
ご両親に手を振って検温と手の消毒を済ませます。
おぉ~余裕やん。えらいぞぉ
ところが・・・
手術室へと続く廊下の手前、
自動ドアの前に立ったところで立ち止まり、固まったように動けません。
泣いてはいませんが開いた自動ドアの向こうをじっと見つめています。
ここでお父さんがサッと男の子の横につき、黙って右手を差し出すと
男の子はお父さんのほうは見ずに手をしっかりと握り、
二人で手術室へ向かう廊下へと歩いていきました。
しっかりとした男の子にも感心しましたが、お父さんの様子に感動してしまいました。
日頃は黙って見守り、ここぞというタイミングで頼りになるお父さんなんだろうな。
無事に手術が終わった後は、たくさん褒めてくれたことでしょう。
それにしても可愛い男の子でした。
しっかりし過ぎてなくて、おばちゃんは安心したよ。
怖い時はギャン泣きしていいんだからね。
家族っていいな、と思ったある日の一コマでした