羽生さんの涙と言葉たちに切なさが募る連休です。
仕事が始まるとバタバタしてしまうので思いの丈を書いておこうと思います。
スケオタ、はにゅオタの戯言とスルーしてください。
今回のオリンピック。
本当ならノーミスの演技で3連覇、史上初の4A成功、といきたかった。
もちろん他の選手も自己ベストの演技をしたうえで羽生さんに3連覇を飾ってほしかった。
そうできる可能性はあったと思います。
現実には手のひらから次々とこぼれ落ち、4Aが残った。
私にはそれが結晶のように見えました。
羽生さんに足りなかったものはただ一つ「運」だったと思っています。
氷に空いていた穴、FS前日練習でのケガ。
まさかこのタイミングで?
不運としか言いようがありません。
羽生さんは「正しい努力をしてきた」とおっしゃっていますが、
まさにその通りだと思います。
4回転アクセルに取り組み始めた途端に基礎点を下げられても
採点傾向が変化してきても
自分の信じる正しいスケートをするために努力してきました。
勝てそうな傾向に寄ることはせず
正確な技術と高い芸術性を追求し続けて他の誰にも真似できない
すばらしいスケートを見せてくれました。
その努力は並大抵ではなく
一般的な、いわゆる普通の人が楽しむような多くのものを犠牲にして
人生のすべてをスケートに捧げてきました。
その努力が不運によって報われない。
なんと残酷なことかと切なくて悲しくて、どう表現すればいいのか分かりません。
ただ、酷な言い方ですが
報われなかったからこそ非常に多くの人の共感を呼んでいるのかもしれません。
努力が報われないことってありますよね。
受験、就職試験、勉強、仕事、結婚、出産、人間関係・・・
一生懸命がんばっても結果が出ない、誰もが経験していると思います。
自分の人生と重ね合わせ報われない辛さに共感し、
それでも努力し続けることの価値を見いだしているのではないでしょうか。
もしも羽生さんが金メダルに輝き3連覇を達成していたなら
これほどの反響はなかったのではないかと思います。
祝福するとしても、どこか遠い人のように感じ
「へぇ~。やっぱり羽生選手は違うね~。」で終わったかもしれません。
今回の演技となったからこそ
努力が報われなかったからこそ
これまでスケートに関心がなかった大勢の人たちの心に触れ
感動や共感を呼んでいるのだと思います。
涙を見るのは切ないけれど、ある意味羽生さんの努力は確かに報われました。
報われなくても努力することの大切さや
あきらめないこと、結果がすべてではないことを胸に刻んだ人が大勢います。
報われなくても強く生きていく力や勇気をもらった人が大勢います。
どうかそのことを忘れないで。
9歳の頃の自分と一緒に跳びにいった4回転アクセル、だそうです。
このフレーズだけで涙が溢れてしまいます。
あらためて公認おめでとう。
どうか足を大事にしてください。
どんな形であれ、羽生さんの愛するスケートを見せてもらえるのを楽しみにしています。
最後までお読みくださりありがとうございます。