2012年3月、フランス ニースで世界選手権が開かれました。
羽生さんは見事に銅メダルを獲得して表彰台へ。
演技のことに触れると安っぽくなってしまうので、あえてカットで
この時の「ロミオとジュリエット」は、何というか別格の演技なんです
単に技術が・・・表現が・・・というくくりをはるかに超越した
言葉で言い表すことなんてできない演技。
FS演技終了後にコーチの元に戻る時、羽生さんの目から落ちていた涙が
人生の中でも特別なシーズンだったことを物語っていました。
本当によくがんばりました。凄いのひと言です。
EXで演じたのは「ホワイトレジェンド」
世界中の人に見てもらいたいと願っていたプログラム。
震災後、スケートを続ける決意をするきっかけになったプログラム。
大勢の人に見ていただけて良かったね
世界選手権終了後、驚いたのが練習拠点を海外に移したことです。
カナダ トロントの「クリケットクラブ」へ。
コーチもブライアン・オーサーコーチに変更です。
え~っ
ななみ先生とオリンピックを目指すと思ってたのに・・・
当時はかなりショックだったのですが
長い目で見ると、最良の判断だったと思います。
今ではオーサーコーチに感謝してもしきれません。
トロントでジャンプを跳びたがる羽生さんに
スケーティングの大切さを教え込むオーサーコーチ。
この頃よく「ファンデーション」って言葉が出てきてました。
基礎ができていればジャンプはいくらでも跳べる、という訳です。
なるほど~。
何で読んだのかはっきりと覚えていないのですが、
生徒はみんな自分の家族
結婚式には招待してほしい
いつかスケートをやめても人生の中で関わっていきたい
というようなことをおっしゃっていたんです。
・・・じゃあ
いつか羽生さんが結婚して子どもが産まれたら
「ハーイベイビー♡オーサーでちゅよー♪」
なんてこともあるかも
とか妄想したもんです。
冗談はさておき、
選手一人ひとりの個性に合わせて
上手に辛抱強く、ていねいに教えるオーサーコーチに
私も信頼を置くようになっていきました。
練習拠点を移して初めてのプログラムを目にするのは
もう少し先の話。
次回へ続きます