タイで知った2つの波 | MIYUKI "LOVE-LIFE" DIARY

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富山県富山市を拠点に、イメージコンサルタント・セラピストとして活動しています。日常のことや、大好きなお料理・ハーブやスパイス・アロマ・占星術・ヨガなどなど、大好きなことを綴っています。

2月の頭からマッサージの勉強の為、タイに来ています。

世界中に、その国や地域特有のマッサージがありますが、
タイには「タイマッサージ」と呼ばれるものがあります。

服を着たまま行うマッサージで、
「世界一気持ちいいマッサージ」や
「2人でするヨガ」など様々な冠がありますが、その中の1つに

「千の波に揉まれているような心地よさ」

というフレーズがあります。



滞在中、学校の先生やマッサージ店のハシゴなどで、
約15人のセラピストから施術を受けることができましたが
誰が施術してもその「千の波」が起こるわけではなくて。

「あ、これが波なんだ・・・」と心底感じた、
私にとって すごく幸せな体験をここに書き留めたいと思います。



1人目は、Huan Dokrakというお店のオーナーさん、Mai先生。

彼女からはタイ古式マッサージ2時間を2回と、オイルマッサージ1時間の施術を受けることができました。

タイ古式マッサージは、1回目に受けたときと2回目に受けたときの手技が全然違っていて驚きました。1回目はタイに来て間もなくの時期だったので体がこっていたのか、割と力強い手技やストレッチなども多かったです。

でも2回目はストレッチはほとんど無く、本当に心地よい圧で穏やかな海の上をただようような感じでした。

オイルマッサージには「エフルラージュ(軽擦)」というテクニックがあります。
てのひらを肌に密着させ、表面を滑るように流れてゆくものです。

私が受けたMai先生のオイルマッサージは
半分以上がエフルラージュにも関わらず、

何本もの手に施術されているような感覚がするのと、
決して強くないのに心地よいところをピンポイントで徹底して繰り返す手技、
てのひらが肌に吸い付いているような不思議な感覚がありました。

今自分が、どんな手でマッサージされているのかわからないような心地よさです。
Mai先生の波は、本当に繊細な波。
やわらかい薄ピンクの花びらに揉まれ、
体の輪郭をなぞられているようでもあります。





もう1人は、学校のJim先生。

この人のマッサージは本当にすごい。
マッサージとして受けることができたのは1時間のコースを1度きりでしたが、
きっともう一生忘れられない、大切な1時間となりました。

Mai先生のマッサージが繊細でものすごく女性的なものだとすると、
Jim先生のマッサージはそれより少し男性的・・・というか、
卵形の空間の中でマッサージされているような包容力と、
どっしりとした安定感があります。

あっという間にすぎてしまった1時間のはずなのに、本当に濃密な時間でした。

私の体の柔軟性や関節の可動域、骨組みへの気づかいも素晴らしく、
私よりも私の体を知っているんじゃないかと戸惑うくらい。

流れや強弱も本当に私にとって完璧でしたが、
一番伝わって来たのは先生の心でした。

Jim先生が波を起こしはじめると、
よくわからないけれど 私の心の水が溢れそうになりました。
マッサージが始まって5分くらいでもう泣きそうになってしまうほど。

マッサージの最中は堪えていましたが、
終わった後、ジム先生からいただいたものの大きさに 泣いてしまいました。

生きているうちにこんな素敵なことを経験できて、本当に幸せだなぁと思いました。
ジム先生のマッサージは、
少しエロティックだと感じる程「相手への集中」という言葉がしっくり来るように感じます。尋常じゃない大きさの愛の持ち主です。
思わず嫉妬してしまうほど。



普段どのように振る舞っていても
言葉の端々にその人自身が垣間見えてしまうように、

マッサージを通して1対1で目を閉じて向き合うと、

受け手にはセラピストの個性が伝わってしまう。

特に心は。



それは隠しようのないものだから、
私も自分の内側を深めていきたいと改めて感じました。

1ヶ月の旅も、もうすぐ終わり。

本当に、ここに来る事ができて幸せです。

残りの時間もエンジョイします(*^U^*)✨