想い出の島めぐり:完結 | *** My Dearests ***

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一緒に暮らしているたくさんの動物達と
身近にあるお花や自然をお届けします♪

下手ですがアコギで動物達と一緒に
歌うのが好きです♪

 

 

篠島、お散歩中のおゆき一行です あしあと

 

 

 

 

 

 

島内には弘法さんの祠が点在しています。一説によると八十八を超えているとか。

こんな森の中にも見つけました。

 

弘法さんといえば、 同行二人(どうぎょうににん)という言葉がありますね。

一緒に歩いてくれているのは弘法さんなのか、すみれちゃんなのか、それとも・・・。

 



 

 

 


見晴らしの良い高台まで来ると、歌碑の立つ公園があったり展望櫓が建てられたりしていました。

 

ぽこんと突き出た小さなお山の前浜は、かつて捕鯨が行われていた頃、クジラを陸揚げする場所だったそうで、鯨浜と呼ばれています。そこでは弥生時代の遺跡が発掘されたこともあると聞いて、びっくり。

 

 

 

 

 


はじめに歩いた砂浜とは風景ががらりと変わり、島の反対側には岩場が広がっていました。

江戸時代の初め、加藤清正はこの島の岩場から名古屋城築城のための石を切り出したとも言われています。

 

 

 

 

 

 

うーん、先ほどから、どこかで見たことのある風景だなぁと思っていたら、

この景観は「東海の松島」と呼ばれることがあるみたいですね。

 

 


 

 


松島に行ったことのあるあおっちは、

なるほどね、っていうお顔をしていました。

 

 







島の住宅地は込み入っていて坂が多く、ちょっと探検をしているみたいです。

路地裏では軒下で野菜を売っているおうちを見かけたり、一休みしている茶白さんに出会ったりもしましたよ。

 



 

 

 

 






散策中、伊勢神宮と深い繋がりがあるという 八王子社 と 神明神社 をお参りしました。


八王子社は海の神・船の神として信仰されていて、ちょっと興味深い謂れがあります。

 

 


 

 

 

その謂れとは、ここの神様は犬が大の苦手なんだということ。

 

年に一度、太古より続く八王子社の神様が神明神社に渡る神事があるそうなのですが、それは決して人が見てはならないもので、島民は雨戸を閉めて灯りを消し、家に籠って声をひそめている風習となっていました。
ところがある年、神事の最中に犬が吠え、それからというもの海が荒れて漁業ができなくなってしまったのだそうです。

海を沈める祈願をしたら、今度は狛犬が台座から転げ落ちてしまって。

この神様は犬が嫌いで海を荒らしているのだとされ、狛犬は他の場所へ移され、島の犬はすべて追い出されてしまったのだそうです。

現在の島には犬達の姿もあり、おゆき一行のように犬連れの観光客もいて、ほっと胸をなでおろしたおゆきでしたが、

念のため鳥居の内側には入るのはやめておきました。帰りの航路が荒れたら困りますからね 波






もう一つの神明神社には大地や食に纏わる神様が祀られています。

また、先ほどの八王子社が男宮、この神明神社は女宮とされ、神様が渡る神事があることから、末永い縁を結んでくれる神社とされ、福寿の神様としても信仰を集めているそうですよ。

 

 

 

 

 

 

この2つの神社が伊勢神宮と深い結びつきがあるのだという所以は、20年ごとに行われる伊勢神宮の式年遷宮の際に、伊勢神宮から譲り受けた古材で神明神社の社殿を建て替え、その際に出た神明神社の古材で八王子社の社殿を立て替えているのだということです。

現在この伝統を守っているのは篠島だけみたいですよ。


神様はずっとそこに居るけど、周りの環境は生まれ変わり、若返るんですね。

 

 

 

 

 

 



帰り際、また茶白ちゃんと出会いました。

一瞬、先ほどの猫さん?と思いましたが、尻尾の形が違いました。よく似ているから一族なのかもしれません。


ちまさんは昔、9匹の茶白猫一族(みんな茶白系!)を保護して長い間一緒に暮らしていたことがあるから、茶白猫には格別な思い入れがあるみたいです。

彼らもみんな、今頃は好きなところをふわふわと旅しているのかもしれませんね。




 

 


 



こうしてあおっちを伴い、三河湾に浮かぶ3つの小島を制覇したおゆきなのです。

それぞれの島がとても個性的でそれぞれの良さがありましたが、見ごたえ、歩きごたえは、日間賀島と佐久島の方が上回るかもしれません。
すみれちゃんとともに歩いたあの頃を、優しい光でいっぱいだった古き良き時代だと感じてしまうのもあるのかもしれません。

 

 

 

 

 

 






ですが、周りの環境は変わっても、心はそのままでいたいと思うおゆきなのです。


のんびりとした時間が流れる篠島は、あおっちとの大切な思い出の場所となったのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

by  ゆき♀ (・・・+あおい♀&すみれ♀)