田植え完了から10日経った水田です。
水持ちはかなり良くて今の時期なら1週間は水を入れなくても大丈夫。
水漏れ防止の床が抜けているので代掻きの深さを間違えると水がジャジャ漏れになる田んぼですが、
今年も代掻きはうまくいったようです。
しつこく代掻きすると良くないとの説もありますが、それは圃場によりけりです。
▼浅水になってしまっていたので稲の生育はなかなか順調です。
しかし、除草剤を使っていないので、当然雑草も生えてきます。
怠けているわけではありませんが、他にもやる事が満載で体が言う事を聞きません。
少々除草作業を怠っていました。
▼雑草のほとんどがタマガヤツリ。
コナギやホタルイに比べて害草レベルはちょっと低めだそうですが、退治するに越した事はりません。
先日デッキブラシ除草をしたところにも生えています。
葉の形状の具合なのか?コナギに比べてデッキブラシで除草しにくいように感じます。
ちなみに、コナギはほとんど生えていません。
▼さて、一週間ぶりに水を入れます。
水門を開け、用水路に堰を入れるとあふれんばかりの水が流れ込みます。
勢いがすごいので竹などを立ててガードしないと苗はみるみる抜けてしまいます。
棚田の水無し水路とはえらい違いです。
棚田は美しく周囲も自然がいっぱい。
しかし、外観や周りの風景がいいというだけで、水田としての機能性は決していいとは言えません。
水源地にとても近い平野部の田んぼは水の美しさは棚田と同程度だと思います。
どちらが天国で、どちらが地獄か・・・といえば、答えは明白です。
しかし、稲作に直接かかわっていない人から見れば棚田が天国に見えるのでしょう。
水のない水路になんとか水が流れるように工夫をしたいものです。
水さえあれば地獄が天国に変わります。
▼あ♩水を入れ始めてものの30分で10cmも水が溜まりました。
水に困らない田んぼって本当に天国です。
これで雑草が生えなければ言うことなしです。
でも、思うんです・・・水田雑草が生えるほど水が豊富にあるって本当に恵まれていることなんだな・・・と。
水無し地獄を見ると、作り慣れた平野部の田んぼの素晴らしさを痛感します。