大学2年生の春休みにインドに一人旅してきた時の話。

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         プシュカル


40度の高熱にうなされながら、いたるところに走っている天井のヒビを焦点も合わず眺めていた。

そう、俺は異常な寒気に襲われたため、診療所に駆け込んでいたのだ。

すると、検査を終えた、45歳ほどの看護婦さんが笑顔で部屋に入ってきて、俺に静かに話し始める。


看護婦さん「××××・・・××」


インド特有のなまった英語で、頭もボーっとしているためいまいち何を言ってるのかわからない。

話は続く・・


看護婦さん「×××・・マラリア・・××・・」


えっ!!??ちょっとまってくれぃ!!いまなんか不吉な言葉聞こえたで!!??


俺「マラリア?今マラリアて言わんかった!!??」
看護婦さん「あんたマラリアやわ。×××・・(またよくわからん)」

俺「ほんまにっ!!??マラリア!!??えっ!!??」

看護婦「だからあんたマラリアやって!×××・・」


このやり取りが何回か繰り返される。


やばい!!まじパニック状態!マラリアってどうゆうことやねん!!??俺ひょっとして死ぬ!??


俺「死なん!?大丈夫!??」

看護婦「No problem☆(笑顔)」


このやり取りもさらに数回くりかえされる。



・・・・・



どうやらおれはマラリアに感染してしまったらしい・・。

うわ~。へこむ。てかほんまに大丈夫なん!?

不安は頂点に達する!!


看護婦が出て行ってから、地球の歩き方のページを早足でめくる。


{マラリア・・ハマダラ蚊によって媒介される。二週間の潜伏期間のあと、頭痛、倦怠感、吐き気が約一日あった後、典型的なマラリア熱発作(一日のうちに喚起、震え、高熱、発刊、解熱が起こる)を起こす。}


この時点で、これ俺やん!!まさに俺の症状ですよ!!


さらに本の説明は続く。

{熱帯性マラリアの場合は治療が遅れるとショック状態で死ぬ場合もある。}


死ぬとか書いてるやん!!も~~。嫌やで死ぬとか~。



つづく・・