今日の記事は非常に内容が下劣で、食事中の人や、私に対してメルヘンな気持ちを抱いている人は気分を害されることこの上ないので是非読んでみることをお勧めするが、読んだあとの後味の悪さに対する責任の所在は心の一つも分かり合えない大人たちに求めてほしい。




エジプトに行った時だ。

深夜2時。私は月明かりを頼りにロバの糞に気をつけながらセント・カトリーナ山を登っていた。

カトリック教の信者ならわかるだろうが、旧訳聖書でモーゼが十戒を授かったといわれている場所である。

つまり、カトリック教徒の聖地なのだ。



それだけに、私以外にも数多くの信者がセント・カトリーナ山頂でご来光を望む為に真夜中の登頂ランデブーを繰り広げていた。



腹が痛い!!!




そう。その日の昼間、紅海でシュノーケルを延々と楽しんでいた私は、けっこうな海水を飲み込んでしまい、お腹の調子がすぐれなかったのだ。



体を冷やさぬようお腹にタオルを巻き、私は山頂を目指した。ご来光を拝みたい一心で。



午前5時。山頂に到着した。気温は2度だ。


っさ!!サムいっ!!!


寒い。そして腹が痛い!!!

寝る前に大量にキンキンに冷えた牛乳を飲んだら翌朝腹痛に襲われることはおばあちゃんの知恵袋でも有名なわけであるが、まさにあの痛みが聖地セント・カトリーナ山頂で私のお腹を襲った。



もう野グソしかない!!

しかし、周りには無数の信者が集まり、そんな隠れ場などなかった。


じゃあトイレはっ!!??

あった!しかし、汚い!!さすがにあまり具体的な形容はさけるが、どこからが便座でどこからが穴でどこからが床なのか、すべての境界線が各人の浮気の境界線に対する意見に負けず劣らず曖昧になっており、さすがの私もそこで便を施すことをためらってしまった。つまり糞尿が当たり一面に飛び散っていたのだ。

しかし、それが破滅へと私を追いやってしまった。



もう、なんとかお腹を冷やさないようにしてこの場を乗り切るしかない!!



東の空がしろんできた。日の出はもう少しだ!!!



そして、日の出が始まろうとした時、私の腹痛も限界に達した!!







こんにちは南はるおさん。

一足早く東の空とは違う場所からご来光。

私のお尻からサンライズ日本である。




私は23歳にしてうまれて始めてオーガニズムに達したのだ。





寝袋にうずまり、例のぶつをキレイにとりだし、それをパンツ丸ごと崖の彼方へ放り投げた。


過去の女関係をすっかり清算したような晴れ晴れした気分になった私は、東の空から神々しくのびあがる日の出を見て、涙を流した。






下山はノーパンだった。