昨年の話になりますが、12月12日、今季初めてのマローズが到来し氷点下25度の
青空がモスクワ上空を覆っていたころ、

僕は日露親善友好特使として大学の教壇に立ち、ロシアの学生に対し日本に関する
プレゼンを行っておりました。


テレビ局の特派員を勤めながらモスクワ大学でジャーナリズム学の講師も勤める
知人より、是非自分の教え子に対し、日本についてのプレゼンをして欲しいと
オファーを頂戴したからです。


モスクワ大学と言えばロシア全土の秀才が集まるロシアの最高学府。
また、同大学ジャーナリズム学部といえば、世界的にも著名なジャーナリスト、
アンナ・ポリトコフスカヤ(2006年暗殺される)なんかも輩出しており、
まさにここで勉強している学生は次代のロシアジャーナリズムの光。


将来世論に大きな影響力を持つ可能性のある彼らを、まだ雛のうちに親日本に仕立てる
ことが、中期的時間軸より、日露友好にとって必ずやプラスになるとの判断のもと、
本オファーを快諾した次第です。


ただ、レクチャーに関して、あんまり難しい話だと僕自身のロシア語も知識もとても
追いつかないので、東京時代の自分の生活から色々と断片を切り取り、日本の若者の
ライフスタイルについて話をしてきました。


そして日本人の仕事観についてのテーマになったとき、最もよく日本人の仕事観を
表していると思われる(反対意見多数??)、あの日本を代表するCMの大傑作、
リゲインを満を持して皆に見せましたーーー!!





日本の企業戦士サラリーマンは24時間戦っているんだと!


日本のサラリーマンには国家を背負う気概があるんだと!!


戦後日本の奇跡の復興はまさに24時間戦い続けた日本のサラリーマンの勝利なんだと!!!


でもリゲインよりもリボビタンDの方が売れてるんだとー!!!!


でも最後は、すいませんちょっと誇張しました、と。。。。。



もちろん働き方や仕事に対する価値観は多様化しており、このCMは一昔前、高度経済成長の
時代を感じさせますが、個人的にはこのCMにものすごくシンパシーを感じてしまいます。

疲れた時に見たら元気が出ます。



今はゆとり教育の余波が社会全体に及んでおり、勤勉がネガティブにとられかねない時代ですが、
私としては、


日本人が勤勉ならずしてどうして日本の繁栄があろうか!!!


です。

明治維新後の歴史を見ても、やはり日本は、日本人の高い教養と、世界的にも稀有な勤勉さで
時には必要以上の軍国主義に傾きながらも、世界の大国まで駆け上がってきました。


逆にいえば資源のない極東の小国家の生きる道はそこにしかないのです!!


ちょっと右翼チックな内容に進みかけているのでこの辺でやめますが、笑


何が言いたいかというと、ロシア学生と真剣に色々お話させてもらった経験を通じ、


日本の文化、歴史、国民性を、また、日本の魅力をしっかり外国人に発信出来るだけの
知識・教養・語学力等々が国際人として通用するためには必要で、自分にはまだまだ
何もかも欠けているな~との思いを改めて痛感したことです。


国家がどうとかいう前にまだまだ足元ぐらぐらだぞ俺。とそういうことです。

昨日からカラマーゾフの兄弟読破に再挑戦してます。前回挑戦したのは3年前。難しくて途中で
投げ出してしまいました。ロシア人の友達に聞いたらみんな読んでるってことなんで、今度こそ
読破したいと思います!!亀山さんの新訳はかなり読みやすいつくりになっております由。

時任万歳☆