前回の続きでもありますが、モスクワの夏は最高なんです。
すでに日暮れは22時を過ぎてるし、気温は30度近くまで上昇してるし、でもカラっとしてるから
過ごしやすいし。


一般的に国民性の形成要因として、宗教、歴史、地理に加えて気候が挙げられますが、
ロシア人は、長くて寒く暗い冬がある分、夏にテンションを爆発させる、という特徴がある、
と理解してます。

ということで、今ここにあるサムシング何かを求め、ウォッカとバラの花を両手にモスクワ川沿いを散策すると・・・

めっちゃ人おる!!

音楽めっちゃ響いてる!!!


野外ダンス会場発見!!!そしてペアのラテンダンスがやはり主流!!!

ということで、ウォッカを振舞ってロシア人と仲良くなる作戦は使えませんでしたが、


(こんなまぬけな話をしてもいいものか、)

めぼしい真っ赤な女性にバラを渡し、

「shall we dance??」です。


ちなみに、一時期ダンス教室に通うも、体がダンスのリズムを受け付けず、全然上手にならなかったため、正確には


「Teach me how to dance!」です。もちろんロシア語でですが。


日本でいきなりバラを渡そうものなら、「なんでこの人そもそもバラ持ってんの?」と怪訝な目で
みられますが、ロシアなら素直に「あら、なんて気の効いたプレゼントをなさるのこの殿方は!」
と、素直に喜んでくれます。だから好きなんですロシア。笑


これをプレゼント文化と呼んでいますが、ロシアでプレゼントは絶対的に“善”なんです。

日本人みたいに、プレゼントの裏にある心理(下心)の詮索なんかしません。
TPOとか関係なく、より高価でより豪華なものがとにかく喜ばれます。
気持ちをプレゼントで表す文化です。

ただ負の面をみると、ロシアの深刻な賄賂文化とも繋がっているわけですが。

例えば、ロシアではテスト前に生徒が先生にチョコを持っていったりします。これも一つの
賄賂行為ですが、いまだに一般的に行われています。

日本だと、ある意味先生を侮辱する行為だと思うのですが、ロシアでは全然通用します。
この辺の価値観は日本人とロシア人は決定的に違うなと思います。
頭では理解できても、心で納得できない文化の違いはいくつかありますが、そのうちの一つです。


でも、ようは、実際の自分の経験のなかで、そのような国民性の違いを発見し、体感し、
検証しながら、ロシア人との交流を図り、ロシア人の国民性について体感し理解を深めていきたい、
そう思うのです。