電話を押す手がふいに止まる。
会いたいよ。
会いたいよ。
でももう会えない。
友達にさえなれなくて
触れた手からぬくもりを感じる。
ねぇ君は今も笑ってますか?
二度と会えないと知りながら
街中で君を探す僕を
君はきっと笑うだろう
そばにいられるだけで良かったなんて
僕はまた嘘をつく。
君が笑うだけでいいなんて
また僕は嘘をつく
君の笑顔を僕だけに向けて
君の悩みを聞きたい
君の悲しみを分けあいたい
でもその相手は
僕じゃないんだよね。
君がいないと
僕の景色はまた
モノクロになってゆく
色を持たない世界が
また目の前に広がってゆく。
君がいなきゃ。