モノクロの世界 | ゆりあの詩

ゆりあの詩

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もう会わないって決めたのに

電話を押す手がふいに止まる。

会いたいよ。

会いたいよ。

でももう会えない。

友達にさえなれなくて

触れた手からぬくもりを感じる。

ねぇ君は今も笑ってますか?

二度と会えないと知りながら

街中で君を探す僕を

君はきっと笑うだろう

そばにいられるだけで良かったなんて

僕はまた嘘をつく。

君が笑うだけでいいなんて

また僕は嘘をつく

君の笑顔を僕だけに向けて

君の悩みを聞きたい

君の悲しみを分けあいたい

でもその相手は

僕じゃないんだよね。

君がいないと

僕の景色はまた

モノクロになってゆく

色を持たない世界が

また目の前に広がってゆく。

君がいなきゃ。