和文化・おもてなしマナー講師の安達和子です
日本料理を食べに行くと
お店の方が「八寸です」と出してくださいますが
先日ご一緒した方に「八寸って何」
「8種類の料理」と聞かれました。
「八寸は
季節の山海の幸を少しずつ取り合わせたものよ」と
答えましたが…確か
「一寸は3.03だから×8は約24cm
そして四方の器に盛りつけられるのよ」と
母が言っていたことを思い出しました
昔の人の数え方ですが
一寸なんて今はいいませんものね
少し調べてみました
八寸の入れ物は
神事で使うお供えをのせるものでしたが
これを茶人である千利休が
茶事の懐石に取り入れ
四角い盆に酒の肴になるような
旬の海の幸と山の幸を
1種類ずつ対角線を意識して盛りつけました。
敷き葉などは使わず
料理のみを盛って四季を描くのが
懐石における八寸なんですって…
四季のある日本の
その季節と共に文化にも触れることが出来る
素晴らしい国なのです
お読みいただき嬉しく思います
ありがとうございました
一般社団法人大和撫子和乃会