小さくなっていく? | 楽しく考える男子バレー

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男子バレーボールを中心に、思うこと考えることを楽しく書いていきたいです。

昨日、春高のセッターについて書いてから、また考えていました。
セッターだけの問題ではないのだろうと。
全体として、長身選手が減っているということは、前から気になっていたのですが……
過去のプログラムで調べてみるといいのですが、今は時間がないので、またの機会に。


ちょっと前までは「小さい選手ががんばっている」と注目して見ることがありましたが、今は普通に小さい選手もがんばっています。(笑)
大きくない選手も全国大会で活躍する機会が増えました。
高校バレーだけで考えれば、問題はないのでしょうけれど。


この話は、前にもどこかで書いたような気がするのですが……
ずいぶんと前の月バレに、強豪高監督がセッターについて語る記事が掲載されました。
その中で、東海大四桜田監督の話が印象に残っています。
中学からのセッターはほとんど小さいので、四高ではアタッカーをセッターに育てることが多い。
高校3年間でセッターとして完成しなくても、その先で活躍できればいいという話でした。


もちろん、中学からの小さいセッターがすべてダメだということではないのです。
それが多数派なのは当然でしょう。
ただ、高校からセッターを育てるという指導者もいないと、その先が難しくなるのではないかと思うのです。
大学や社会人からセッターを育てる場合もありますが、それはさらに少数ですよね。
小さいけれど上手いセッターと大きいセッターが競い合うという構図が減って、小さいセッター同士の勝負になっていくのでしょうか?


全体として長身選手が減少していることと、高校からセッターを育てる指導者が減っていることが、セッターの小型化につながっているように思えます。
今年の春高でも、藤本くん上阪くんなど、高校からのセッターもいないわけではないのですが、少ない感じです。


少し前まで、私は、日本のバレーを支えているのは高校バレーだと思っていました。
でも、最近は中学バレーなのではないかと思います。
たぶん、私が思うよりかなり前から、選手の育成は中学バレーに依存しているのではないかと。
ですから、中学のレベルが高校に反映し、ナカナカそれを覆せない。
地域間の格差が広がっているような気がするのです。
強いチーム、すごい選手を生み出す場もまた、限られてくる?


選手の体格も、盛んな学校の地域も、卒業後に活躍する場も、バレーに関わるイロイロなことが小さくなっていくような気がします。


「高校バレーとVリーグがつながらない」
その言葉がまた頭に浮かびます。


以前、このブログにもプレミアのセッターについて書いたような気がして、自分の過去記事を見てみました。


プレミアの主なセッター
これを書いたのは2010年から引退・加入したセッターが何人かいるので、新しく書いてみたほうがいいのですが。
このところ、高さのあるセッターがスタメンに定着していないようなので、ちょっと残念。


セッターについて、他にも書いていました。


ツーセッター好き? 追記あり
40年前? 日本鋼管のツーセッター嶋岡健治&丸山孝は、今のセッターより大きかったり。


セッターのハードル
コメントいただいた東西大学の違いに、改めてうなづいたり。


東西対抗 高校のセッター
現在、プレミアに在籍しているセッターが何人もいます。
一方で、選抜等に1度も呼ばれなくても、プレミアで活躍するセッターもいます。