東京、これでもか!!と言わんばかりの大雪でしたね。

本場の雪国と違ってあっという間に無くなりますが…。

こうなると東京は相変わらずの交通地獄で…。


そんな中で、鴉霞で何度も客演して頂いている、船津さんの芝居を観てきました。


場所はTACCS1179。

個人的に大好きな劇場です(笑)






~あらすじ~


とある小説家の家。

小説家は自分の作品が何年も売れず、ギリギリの執筆活動。

迫る〆切、矢継ぎ早にやってくる編集者のプレッシャー。


何とか書き進めていた新作がようやく佳境に差し掛かったあたりで、不慮の事態が起きる。


物語の続きが、書けなくなった。


編集者は小説家にとにかく書け書けと迫るが、何故か、どうしても書けない。

…主人公が、小説の外へ、逃げ出してきてしまったから…。


書いていた作品は戦乱物の作品。

大国に攻められ、逃げ延びた小国の王子のお話。

やっとの思いで逃げた先が、なんと「小説の外の世界」。


作者のドタバタと共に、外の世界で体験する様々な事が、王子を成長させていく…。




というようなお話。





小説の主人公が本から出てきてしまった。


芝居に限らず、映画や漫画なんかでもよく聞くパターンですが。

この芝居は展開とストーリーが分かりやすく、とても観やすい芝居でした。

本の中と現実の世界で、入れ替わりが激しいのですが、転換がかなりスムーズ。


登場キャラも、小説家が友人をモデルにしてキャラを書いていた…などの伏線が多く。

小説内のキャラが現実世界に出てきた際、それらの伏線がきちんと生きている。

最初、何かよくわからないキャラも、芝居後半には意味があったり。

よく出来ているストーリーでした!


舞台装置。

白基調のアトランダムな本棚?のようなセットでしたが。

ああいう雰囲気のセットはすごい好き。

戦乱のシーンとはさすがに合わないけれど…そこは割り切っていたのでしょう。


役者さん、小説と現実の2つの世界の人物を両方やる人も居て、難しそうでしたね…。




個人的には…

小説家を猛然と追い立てまくっていた女性の担当編集者さんに拍手!!

ちょっと遠目から観ていたのに、はっきり表情が分かる。

まくし立てるセリフが多いのに、極めて自然体。


まさに、熱と演技を兼ね備えた、「熱演!」である。




船津さんは、鴉霞に客演の際は…バカバカしい系のキャラを多数こなしていました。


「ふざけにきている(笑)」


などと、鴉霞風の噂で聞こえてくるほど…(笑)


今回は、「今までとは、ちょっと違う役だ」と聞いていたので。

どんなキャラなのかワクワクしておりましたが。


今回は、なんと悪役!!

主人公を付け狙う、悪役女剣士!!


黒基調でキレイな装飾の入った、カッコ可愛い衣装。

いかにも悪そうなメイク。

そして颯爽と登場。


登場からめっちゃカッコイイ!!

悪役で、しかも主人公でも無いのに…(笑)




降参するわ~。

あんな見事な刺客来たら即時降参だわ~。

2つの意味で。




華麗なる悪役…確かに、今まで見た事のない役でした。

でも最後には船津さんらしい一笑いもしっかり持って行ったし(笑)

素晴らしかったです!!




船津さん、PocketSheepSの皆さん、本当にお疲れさまでした!!

面白かった!!